赤星栄志氏への公開質問シーズン1-7 最後の質問

投稿日時 2013-04-18 | カテゴリ: 赤星栄志氏との対話

赤星さま

回答ありがとうございます。

まず、あまり事情をご存知ない読者の方にお伝えしておきたいのですが、赤星さんは、「ヘンプ読本」という著作をお持ちで、博士号とか理事とかいろいろと権威ある肩書きもお持ちで、大学の講師とか、おおあさ自由学校とか、その他の講演会などで、ヘンプについて啓蒙しており、赤星先生とか、赤星博士とか、ヘンプの権威として認知している人も少なくない方です。大麻草検証委員会の幹事でもあります。つまり、ワタシは、何も知らないド素人を相手に議論しているのではなく、大麻ギョーカイ・大麻ムラ・ヘンプ沼では、一定の影響力を持つ方として知られているので、その言動を問題視しています。


1-1-1.何を根拠に「大麻以外で実践されているダルク」と言っているのですか?

大麻専門のものではないという意味で、大麻以外で実践されているという表現で書いただけです。

「大麻専門のものではない」と「大麻以外で実践されている」が、どーして同じ意味なのか、「サッカー専門のスポーツクラブ」と「サッカー以外で実践されているスポーツクラブ」くらい違うような気がするんですけど、もういいです。

1-1-2.「大麻専門のもの」がどのような目的で成立するのですか?「逮捕された方の心理的ダメージのケア」は大麻とは関係ありませんので。

関係ありませんと最初から狭い意味で捉えるなら、その通りです。提案したのは、「逮捕された方の心理的ダメージのケア」を含むものです。

「最初から狭い意味で」とおっしゃいますが、「最後から広い意味で」捉えたって、「大麻で逮捕された人の心理的ダメージ」は、大麻のせいではなく、逮捕のせいです。それを大麻合法化団体の検証委員会が、大麻専門のダルクを開設して扱うのは、大麻にはトリートが必要だという誤解を日本社会に広めるだけです。

1-2-1.「大麻専門のトリートメント・センター」を創設して、症例がないという事例を集めて研究論文を書くよりも、自分で「ある」として引用した上述の内容を検証するのが先でしょう。査読を通った論文が海外にあるのに。それはしたのですか?。それをせずに「ないという症例」を集めてどんな意味があるですか?

引用した文献は、日本国内の「症例がある」とした報告の事例なので、別の日本国内の「症例がない」とした報告の事例で、同じエビデンスのレベル(3)で、反論する一つの強力な手段になるという意味があります。

このリンゴは虫に食われて腐っている。そう主張する人がいて、しかし私たちは、それは虫に食われて腐っているのではない、と主張するとします。そのとき、他のリンゴを持ってきて、このリンゴは虫に食われて腐っていません!と主張することにどんな意味があるのですか? まずそのリンゴが本当に腐っているのか、腐っているとしたら原因は虫に食われたことなのか、それを検証するのが本筋ではありませんか?

日本国内で「症例」とされている大麻にまつわる「症状」は、すでに海外では科学的な手続きを踏んだ研究によって否定されているものばかりでしょう。例えば最も議論の的になっている大麻が統合失調症を招くという見解についても、若年者が大麻を使うと潜在的に統合失調症を抱えている場合にトリガーになり得る、という程度のことしか科学的には言えないというのが海外における研究の結果ではありませんか?・・・いくつかデータを引っ張ってこようかと思いましたが、赤星さんのレトリックにハマって話が横にそれるだけなのでしません。でも、赤星さんが大麻の症例として持ち出しちゃったから、検証を公開する必要が生じちゃったよね。それこそ、大麻草検証委員会という名前の団体でやるべき作業じゃないの?

先に海外の論文で言われていることと比較して検証すべきという指摘はその通りです。しかし、私は精神科医ではないので、私よりも適切な方が検証して情報発信すべき問題だと思っています。その方が説得力のある反論できるでしょう。私の周辺には、自ら中心となって強力にご協力していただける精神科医を探している段階です。その方を通じて反論したいと思います。

赤星さんは、「大麻が直接の由来の症状はほとんどないと考れらる」と書いておいて、でも日本国内ではあるという研究報告があるとして5件を例示しました。でもその5件の内容の検証は自分は精神科医ではないからできないという。だったらなんでその5件は精神科医ではない赤星さんが「症例」として持ち出せるのですか?

結果的に、赤星さんは、「大麻が直接の由来の症状はほとんどない」と言いながら、でも日本国内には大麻の症例が少なくとも5点の刊行物で報告されており、その内容は本当かもしれない、と言っているわけです。
逮捕された人は二度と大麻に関わらない、非犯罪化・合法化運動には参加しません!と「働きアリの法則」で断定したり。
ひょっとして、大麻合法化運動を潰すのが目的の・・・スパイ大作戦ですか? 

EBM(科学的根拠に基づく医療)と印象操作
~大麻草の記事を読むの巻~
http://www.hemp-revo.net/report/1209.html

現在の医療用医薬品は、全てランダム化比較試験(RCT)で有効性が確認されたものレベル(7)です。
現代西洋医学においては、「医療大麻でガンが治りました!」という体験談レベル(1)や、医療大麻を使った患者をたくさん診ていた医師が「医療大麻は有効な治療になる!」という意見レベル(1)は、信頼性が低いものと見なされ、もっと信頼性の高いデータないの???と言われてしまう現実があると思っています。
ちなみに、症例報告だとレベル(3)なのです。

もうめちゃくちゃ。だって、「大麻の症状」の話をしてたんでしょ? なんで突然「医療用医薬品」の話になって、「医療大麻でガンが治りました!」ってのは「信頼性が低い」って話になってんの? いかにも学術的な見解を述べているようで、実はまったく違う話を重ねてるだけでしょ。

それに、「医療大麻でガンが治りました!」という体験談の信頼性が低いって、あなた、どんだけとんでもないこと言っているのか分かってますか? 大麻草検証委員会の世話人としてサイトに名前も掲載されている松宮さんは、大麻と断食と野菜ジュースで末期癌を克服したって、名前だけでなく、顔まで出して、VICEでカミングアウトしたんだよ?あなた、いったい、どう思ってんの? 信じ難いわ。めまいがします。医療大麻ください。

2-1-1.赤星さんが示したアクション・ペーパーのどこに「大麻でトリートする」と書いてありますか?

文章には書いていません。

赤星さんのペーパーに書いてあるのはこうです。

(大麻は)覚せい剤と比較して、禁断症状や中毒症状が見られず、再犯率もそれほど多くないことから対策が後回しになっている現状があります。(中略)大麻の非犯罪化・合法化を実現する前に、今すぐできることが逮捕者のケア(トリートメント)という位置づけです。

誰がどう読んでも、日本語の不自由なワタクシのような者だけでなく、村上春樹が読んでも、大江健三郎が読んでも、AKB48が読んでも、多分、全員、50名、これがアルコール依存症者や他の薬物依存者を大麻で治療する医療大麻センター計画だとは思わないでしょう。

言ってることがおかしいと指摘されると、「誤解です」「実際の目的は逆です」「最初からそうでした」ということでは、油の中のウナギを掴むような話ではありませんか。気持ち悪い。

赤星さんは、中間刑導入に際しての受け皿として「大麻専門のダルク」を開設する計画を自分で提案して、自分がフォローすると言って、外に向かって参加や協力を呼びかけ、センター長まで決まったこの期に及んで、実は、呼びかけた文書には書いてないけど、「実際の目的は逆です」と言っているわけです。

あまりに人をバカにしていませんか? 実際の目的は書いてもない逆のことで、他人に協力や参加を呼びかけるのは、あまりに欺瞞が過ぎるのではありませんか? 表で言ってることと、裏の目的が違うということではありませんか。
公表している文書には書いてない、実際の目的は逆、などということでは、赤星さんが言っていることは何も信用できないという論理的帰結を意味しませんか? してます。

4-1-1.元プロボクサーに代打を頼みましたが、いつがいいですか?ご都合をお知らせください。

白坂さん本人を希望します。まつりの祭りのときでよいです。

えー、「まつりの祭り」のときですかぁ? 「まつりの祭りの血祭り」になっちゃいますよ。観音バンドのライブのあとにする? でもビンタ1発じゃ盛り上がらないね。まだ赤星さんへの公開質問ってシーズン1だし、まつりの祭りまでに時間あるし、シーズン2とかでポイントたまるかもしれないじゃん? 10ポイントたまったら、1ポイントサービスで11発張らせてくれない?

検証委員会とは別に私個人の意見を求められたのでここで回答します。
今回の内容の大麻専門トリートメントセンターは、白紙撤回します。

「今回の内容の」ってのがよく分からないよね。なんか「違う内容の大麻専門トリートメントセンターはやります」みたいな。「実際の目的は逆です」みたいな。未練たらたら、みたいな。

最後の質問。
シーズン1ラストクエスチョン:次回の大麻草検証委員会幹事会で、今回の内容の大麻専門のトリートメントセンター計画を、提案者として白紙撤回し、機関決定としたうえで、その旨を、この記事を読んでいる人たちにも報告して頂けますか?

以上、赤星さんへの公開質問、シーズン1の最後の問いとします。





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