ダクトリー閉鎖:ダクタ・グリーン氏インタビュー
by サムライ・シーズ
2013年3月30日
2008年11月にニュージーランド最初のカンナビス・クラブとしてOPENしたDaktoryの看板が降ろされました。
Daktoryは工場内を改造した喫煙施設で大型スクリーンにビリヤード・卓球・ダーツにゲーム機などがそろっていて、大麻バス(通称Cannabus)の駐車場でもあり、NZ大麻合法化運動の中心地でした。
筆者も半年ほど住み込みでニュージーランドの大麻事情を取材させて頂いた経緯もあり、とても感慨深い場所なので本当に残念です。(2010年FIFAワールド杯もここで観ました)
「Live Like a It's Legal」を合言葉にオークランドという国際都市という立地からDaktoryでは連日連夜、海外からも旅行者が訪れ紫煙が焚かれ大いに賑わっていました。
しかし2011年6月にオーナーであるDaktaGreen氏が大麻取締法違反で収監されると失速(このTHCのサイトでもダクトリー閉鎖については記事として報告しました)、更にGreen氏が服役中に、大麻自販機の押収など、一連の事件【ダクトリー再び御用】で閉鎖に追い込まれました。
FOR LEASEのサインが張られ店じまいはいよいよかと雰囲気になっていた。
2012年6月にGreen氏が釈放されたが警察の執拗なまでのハラスメント訪問(8か月で24回)によりかつての存在感と指導力を発揮できずオークランドを離れるという決断に至った。
現在も大麻取締法違反で保釈中だというが、多すぎて本人ですら公判の数を知らないので弁護士任せだとの事です。
この日TheDaktoryの看板が降ろされると聞いたのでDaktaGreen氏に今後の動向についてインタヴューしてみた。
Q、「今後はどうするんですか?」
A、「オークランドを離れて観光スポットに新たに拠点を構える予定でもっと広い場所を探してるよ。」
Q,「そこでもDaktoryをやるんですか?」
A,「ここと同じでは無いが大麻バスを展示して今までの映像などを公開、大麻関連の資料を閲覧できる施設を作りたい。もちろんそこはDaktoryのような場所になるが都会では無いからあくまで観光客向けにひっそりとね・・・」
Q,「では、活動家としては引退というか隠居してのんびりされるんですか?」
A、「しばらくは荷物の移動や新生活の準備などで忙しくなるが来年の総選挙(NZは2014年に総選挙を控えている)の時にはバスを走らせる予定だよ」。
・・・と常に強引なまでに前向きで未来を見据えたファイティング・ポーズは変わらない。
個人的にはGreen氏はDaktoryの経営者よりCannabusの運転手の方が向いていると思っていましたので嬉しれかったです。
そしてこの間に少し記念すべきハプニングが起きました。
閉鎖したことを知らないドイツからのバックパッカーが噂を聞いてDaktoryへ仕入れに来たのです。
Greenは彼らにここがもう閉鎖してる事を伝えましたが、力仕事を手伝ってくれれば売ってやるよ。と言って2人のバックパッカーに荷物の積込みを手伝わせ、そのあとにファイナル・ダクトリーたるセレモニーが行われました。
わけも分からずに「最後の客」になった彼らは撮影などされ不思議そうな顔して旅に出かけて行きました。
2008年にYoutubeなどに大麻を堂々と吸って警察に逮捕される動画やDaktory内の様子をUPして世界へ発信していました。
筆者も2009年に渡新前に大麻情報を探ってたらDaktaGreenをHitしました。それを理由にDaktoryを訪問したのが始まりです。
2010年には国会へのデモ行進をストリーミング放送するという事にも試みました。2011年のNZ地震の際には被災地に大麻バスで慰問。
常に新しい事に挑んできたTheDaktoryでしたがついに看板とともに幕をおろしました。
という事ですのでいままでDaktoryをご紹介して来ましたが閉鎖したことをお知らせします。
記事を見て実際にお会いした方たちや、日本でも気になさっててくれた皆様ありがとうございました。
ニュージーランド最新の大麻事情については【コーヒーショップ High Tea Cafe開店1周年】の記事をご参考にしてください。
イースター休暇だったこの週末にニュージーランド最初の大麻倶楽部は一度死にましたがイエス・キリストのごとく復活することができるのか?・・・・
つづく
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