大麻成分THCの経口投与により睡眠時無呼吸が緩和

投稿日時 2013-05-08 | カテゴリ: NORML News

2013年2月14日(木)

イリノイ州シカゴ: 学術誌、精神医学の未研究分野(Frontiers in Psychiatry)のオンライン版で公表された臨床試験データによると、合成THCの経口投与により、睡眠時無呼吸の症状が軽減するという。睡眠時無呼吸は、睡眠時の呼吸において10秒以上の中断が頻繁に見られる内科的疾患。疲労、頭痛、高血圧、不整脈、心臓発作など、数々の生理障害の原因となる。


イリノイ大学シカゴ校医学部の研究者らはこのたび、閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)の症状がある被験者17名について、ドロナビノール(dronabinol:経口用THC配合胡麻油)の安全性および耐性、効能を評価した。

研究では、21日間にわたるドロナビノールの経口投与により、無呼吸呼吸低下インデックス(Apnea Hypopnea Index)に著しい変化が見られたことなどから、研究者らは、ドロナビノール治療が安全で耐性良好であると判定した。

結論では、「この研究で判明したことは今後、大麻模倣薬(合成THC)の薬理療法が有効な可能性のあるOSAの亜母集団を特定するため、より規模の大きい研究で裏付けられるべき」とした。

ドロナビノールは、マリノール(Marinol)という商標名で市場に出ている、化学療法が原因の悪心および嘔吐を治療する米食品医薬品局(FDA)承認薬である。

詳しい情報は、NORML副理事長ポール・アルメンターノ(paul@norml.org)にお問い合わせください。この研究の全文 "Proof of concept trial of dronabinol in obstructive sleep apnea" は、Frontiers in Psychiatryにて閲覧可能です。

Source: NORML News
Study: Oral THC Administration Mitigates Sleep Apnea
Thursday, 14 February 2013

翻訳とコメント:bongyo
合成THCだけでも、無呼吸症候群に効果が見られたという記事。でも、天然のTHCと他の有用なカンナビノイドが摂取できて、経口よりも摂取量の調整が容易な方法は、喫煙やヴェイポライザでの吸引です。この場合(睡眠中の効果を期待する場合)には、持続性の面で経口摂取のほうが有益かもしれませんが、実際、マリノールは一般的に評判がよくないようです。

参考記事(数年前の記事ですが)
▼最良の医療カナビス摂取法は? 総合評価ではジョイントが一番
カナビス・スタディハウス

http://cannabisstudyhouse.com/21_medical_practice/04_bestway_to_take_mmj/bestway_to_take_mmj.html





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