2013年3月14日(木)
ブリティッシュコロンビア州・バンクーバー: 国際薬物政策ジャーナル(International Journal of Drug Policy)で発表された研究によると、大麻を栽培している家庭に住む子供が、大麻に関わりのない環境にいる同等の子供と比べ、健康面でより悪影響を受けているということはない。
ブリティッシュコロンビア大学・社会福祉学部の研究チームはこの調査で、カナダ・ブリティッシュコロンビア州の2地域において、大麻栽培をしている家庭の子供181人について、家庭、家族および個人の特性を比較した。
調査では、その家の物理的特徴、その家に住んでいる子供の健康面における特徴、また、思春期の子供の処方歴に関するデータが集められた。研究者は、処方薬を使用している割合についても、被験者と、同じ地域に住む子供のグループを比較した。
「参加者の処方歴とその時の健康状態に関する報告をみると、大麻を栽培している家庭の子供と、比較グループの子供の健康には大きな違いは見られなかった。」と研究者は報告している。
「この研究での結果は、現在行われている児童福祉の取り組み方に異議を唱えるものであり、児童福祉の担当者と、実際に枠組みを構築する政策立案者の双方に影響を与えるものとなった・・・。大麻栽培下で見られる物理的な危険性が、その家に住む子供と大人に危険を及ぼすという議論はほとんどないのだが、関連した健康リスクもはっきりしているわけではない。こういった珍しい児童福祉のケースに対応するための枠組みや実施手順を構築する政策立案者は、そのような子供が体調不良であるという臨床的な証拠が欠如していることと、児童福祉が介入するほどの理由あるのかどうかを深く考えねばならない。」と研究者らは結論付けている。
詳しい情報は、NORML事務局長アラン・ピエールか、NORML法律顧問キース・ストロープ(keith@norml.org)にお問い合わせください。
この研究の全文“The role of child protection in grow-operations”はInternational Journal of Drug Policyに掲載されています。
Source: NORML News
Study: At Home Marijuana Gardens Not Associated With Adverse Health Effects Among Children
Thursday, 14 March 2013
翻訳とコメント by 愛の大麻戦士ごぶりん
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