2013年3月28日(火)
オーストラリア ランドウィック:このたび嗜癖行動学(Addictive Behaviors)ジャーナルで公表される探索的調査をおこなったデータによると、大麻を使用する成人は、タバコや、大麻とタバコの両方を喫煙する人に比べ、健康結果がはるかに優っているという。
ニュー・サウス・ウェールズ大学の研究者らは、40歳以上の被験者350名における、大麻、タバコ、大麻とタバコの各使用と、各種健康結果との間の関係性について評価した。
報告では、大麻のみの被験者は、タバコのみのグループに比べ、喫煙による健康問題がほとんどなく、健康面全般で「はるかに優っている」とされた。特に、タバコ喫煙者のグループには、他の2グループ(大麻喫煙者と対照群)より、粘液・唾液がはるかに多かった。また、大麻のみの被験者は、対照群を含む他の全てのグループに比べ、がんや糖尿病の診断を受ける傾向が低かったものの、統計学的には有意といえる差はなかった。研究者らは全体として、「健康面全般の測定により、対照群と大麻のみの喫煙者は、健康面は最も良好だとされる傾向にあり、タバコ喫煙者の2グループはより粗悪な健康状態にある」と報告。
「大麻のみの喫煙者は、タバコのみ、および大麻とタバコの喫煙者よりも健康状態がよいようだ。大麻とタバコを混ぜると、相乗的に健康を損なう場合がある」と結論した。
2012年に米国医療協会ジャーナル(Journal of the American Medical Association (JAMA) )で発表された別の臨床試験では、長期にわたる、程良い量の大麻の喫煙により肺が機能不全に陥ることはないが、タバコの喫煙ではそのような状態に陥る、と報告されている。
詳しい情報は、NORML副理事長ポール・アルメンターノ(paul@norml.org)にお問い合わせください。この研究の全文 "Health outcomes associated with long-term regular cannabis and tobacco smoking" は、Addictive Behaviorsに掲載されています。
Source: NORML NEWS
Study: Cannabis Smoking Associated With "Significantly Better" Health Outcomes Than Tobacco Smoking
Thursday, 28 March 2013
翻訳:bongyo
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