2013年4月25日(木)
ワシントンDC: 連邦議会議員スティーブ・コーエン(民主・テネシー州)は先週、(アール・ブルームノイアー(民主・オレゴン州)、ジム・モラン(民主・ヴァージニア州)、ジェアード・ポリス(民主・コロラド州)、サム・ファー(民主・カリフォルニア州)議員らとともに)連邦政府の大麻政策を精査し連邦議会議員らに勧告する国家諮問委員会を設置する法案を下院議会に提出した。
下院決議案1635号(House Resolution 1635)(2013年連邦大麻政策委員会法案)は、13名の専門家からなる委員会を設置し、「大麻に対する連邦政府の政策の現状と有効性の精査」を求めるもの。
諮問委員会は、設置されれば、具体的には以下の項目に関して連邦議会に勧告をおこなう。
・医療大麻または嗜好用大麻を許可する州法と、連邦政策の関係性
・大麻禁制のコストと、州と連邦による大麻規制に掛かり得るコスト、大麻課税等に見込まれる歳入
・アルコールやタバコの使用と比較した(中略)大麻による(中略)健康への影響
・あらゆる人種的な不均衡や、大麻所持で起訴された場合の、教育、住宅供給、雇用への権利の喪失といった付随的帰結など、刑事司法における大麻禁止の影響
また、諮問委員会は、「[連邦]規制薬物法の分類における大麻の適切な位置づけ」についても勧告をおこなう。現在、同法では、大麻はヘロインと同じカテゴリーに入る、スケジュール I の禁止薬物として分類されている。
今回提案された委員会は、大麻の使用に関する国家委員会(National Commission on Marijuana Use)(別名:シェイファー委員会)がモデルとなる。シェイファー委員会は、1971年に当時の大統領リチャード・ニクソンに任命された後、大麻所持罪を非犯罪化するよう連邦議会に求めた。しかし、議会はこの勧告を拒否。以降、連邦政府の大麻政策について、さらなる精査はできていない。
コーエン議員は、あらかじめ準備した声明の中で次のように述べている。「大麻に関するみなさんの見解に関わらず、連邦が現在おこなっている政策の影響について把握し、大麻の医療的または個人的な使用を許可している各州法との対立に取り組むことは重要なことです。そのような対立の発展傾向は継続しても 2、3 年程度でしょうが、われわれは、対立の罠にはめられている数百万の個人や事業者のため、対立を解消しなければなりません。国家諮問委員会が設置されれば、常識ある政策を前進させるのに必要な情報を得ることができるようになります」。
NORML広報部長エリック・アルティエリは次のように述べている。「オバマ政権は、連邦の対大麻政策について、『今こそ国家レベルの議論が求められている』ということを繰り返し述べています。NORMLは、結局は政府の高いレベルでそのような話し合いが行われるよう、コーエン議員陣営と共にこの重要な法案に極めて前向きに取り組んでいます。国民の過半数は、連邦は、大麻使用者とのこのような無意味な戦いを止め、規制化と税制化へ政策転換すべき、という意見に賛成しています。今回、国家委員会が設置されれば、大麻に関する機能的な連邦政策のフレームワークの構築に向けた実際的かつ生産的な一歩になります」。
当下院決議案1635号(House Resolution 1635)は、以下に列挙した、米国議会で審議中の大麻法改革法案の1つ。
・下院決議案499号:『2013年大麻禁止終結法案』(House Resolution 499: The Ending Marijuana Prohibition Act of 2013)
・下院決議案1523号:『州大麻法尊重法案』(House Resolution 1523: Respect State Marijuana Laws Act)
・下院法案689号:『州医療大麻患者保護法案』(House Bill 689: States' Medical Marijuana Patient Protection Act)
・上院法案359号:『2013年産業用ヘンプ栽培法案』(Senate Bill 359: Industrial Hemp Farming Act of 2013)
下院決議案1635号は、米国議会図書館の立法関連ウェブサイト、Thomas.loc.govで公開予定だ。
詳しい情報は、NORML理事長アレン・セント・ピエール得るまたは、NORML報道部長エリック・アルティエリ(電話(202) 483-5500)にお問い合わせください。
Source: NORML News
Federal Lawmakers Call For A Presidential Commission To Review US Marijuana Policies
Thursday, 25 April 2013
翻訳:bongyo
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