認識を変えよ!“大麻取締法”が悪である 「この世はウソでできている」池田清彦著を読んで

投稿日時 2013-08-06 | カテゴリ: サルパラダイスの読み

サル・パラダイス

認識を変えよ!“大麻取締法”が悪である
「この世はウソでできている」池田清彦著を読んで

「この世はウソでできている」池田清彦/著 新潮社
TVでは放送されないホンマでっか!? な話。

がん検診、禁煙外来、健康診断、国民皆年金制度、国民皆保険制度、青少年健全育成条例、ダイオキシン法、大麻取締法、大規模地震対策特措法、地球温暖化防止条約、レバ刺し規制……。現代社会は「健康のため」「安全のため」「環境のため」という大義名分を掲げて人びとをだましコントロールする法律や規則であふれている。

近年、学識者による“大麻批判”じゃない、“大麻取締法批判”というものがみられるようになりました。
武田邦彦教授による「大麻ヒステリー」船井幸雄氏による「悪法大麻取締法の真実」ときまして、今回池田教授によるこの御本ですわ。


これもひとえに皆様の洗脳がとかれつつあるおかげでありまして、私を含めてね。

まあ、この本はそういう内容でして、現在常識とされていることが決して、真の事実ではないという指摘、解説であります。
まずは社会の仕組みとして一見、公平で万人に幸福をもたらしているとみられる民主主義というものが果たして、本当に万人の幸福のほうに機能しているのだろうかと疑問を呈します。

マジョリティにとっては何の問題もないのだろうけど、マイノリティにとっては、弾圧のような状況となっているということ。そして、そのことは、マジョリティの利を守るために、マイノリティの利は無視して当然とういう風潮であり、それはおかしいと指摘批判すべきマスコミも全くマジョリティ側であるということ。

そしてもうひとつの指摘は、法律等の制度的問題点。初めにある言説があって、それが正しいとされると、それに従って法律を含めた制度が作られ、今度はその制度を守るための取り締まりが行われるようになるという。さらに悪いことには、その制度に依存する人間が出てくるということ。そうなると、当初の目的の是非が問われることはなくなり、制度を守ることが目的となっていくこととなる。

そのような認識の上に立ち、現代を眺めていくと、原発をはじめ、健康診断、ガン治療、大学教育、温暖化、レバ刺し規制、国民皆保険、国民皆年金、少子化が悪いということなど、本当に今まで信じてきたことが正しかったのだろうかと疑問がわいてきます。

そう、この世を疑ってみる。

さて、この御本の第一章の「民主主義を疑う」のまずはじめに大麻取締法が取り上げられております。
実は、僕もですねえ、この世のウソを暴くには、大麻取締法から入るのが一番わかりやすいとずっと思っていたのです。

大麻取締法は目的が書かれていない珍しい法律です。ヘロイン、コカインといった麻薬を取り締まる法律は麻薬取締法として別にあるので、この大麻取締法は大麻のみ取り締まる法律です。

大麻を摂取するとどうなるのか。教授の意見は、せいぜい短期の間、勤労意欲が減るだけだと。記憶をなくしたり、ひと騒動やらかしたり、悪くすると中毒になる酒よりはよっぽど安全なのです。
まあ、簡単に言うと、大麻は完全、嗜好品の範囲だということでしょう。吸いたい奴が吸ったとしても、社会的にも、個人的にも害は酒ほどにもありません。麻薬なんかじゃないと。

では、なぜ取り締まる必要があるのでしょうか。

誰それが大麻を摂取したとなると、その人は世間的に極悪人のような扱いを受けます。それに対する反対意見、大麻は安全だなどと言うと白眼視されます。又、マスメディアで大麻に対してポジティブな扱われ方がされることはまずありません。

いったい、何が大麻をタブーとしているのでしょうか。

教授の意見はね、まず大麻がコカイン、ヘロインといっしょくたになって麻薬という誤解を受けていること。そのため、大麻を少しでも肯定すると世間からバッシングされるからだという。

であれば、その誤解を解いてくれや。それが、マスメディアの本来の仕事でしょ。社会に間違ったことがはびこっているのであれば、見て見ぬふりするのでなく、正しく記事にする。少々のバッシングは毎回つきもの。そんなの怖れて記者ができるかあ。
しかもですよ、現在アメリカだけでなく、医療大麻は世界中で法律的に認められはじめ、シアトルやデンバーでは大麻は嗜好品としても合法になってるんですよ。
ね、大麻の正確な事実を知らせる時ですよ。いつやるの?いまでしょ。

教授のたとえがいいです。
大麻取締法とは、「道で拾ったものは食ってはいけない」というような話とさほど変わらないって。大麻取締法は、「拾ったものを食ったって別に何ともないじゃないか」と言う人に対して目くじらを立てて「拾ったものを食べたら不潔で、雑菌によって何かの病気になる可能性があるからそれはいけない。よって、道に落ちているものを食べた者は逮捕、懲役だ」と言ってるようなものだって。

ねえ、少なくとも「ダメ、ゼッタイ」はそう言うなら、大麻がダメな根拠を示さなきゃって。大麻取締法もね。法律って、オレ、当然そうなってると思ってたんだけどね。

さて、この本、後半は壮大な話へと発展します。
われわれ人間は家畜化されてきたと教授は指摘します。われわれ人間は分業システムと貨幣経済によって生かされており、それらが崩壊し、野に放たれれば生きていくことのできない動物になってしまったと。

そして、家畜化された人間は権力によってコントロールしやすいんだと。
現代の民主主義社会においては、そのコントロールはあからさまな強制的なものではなく、国民自らが望んでいるようなかたちで行われなければならない。
そのために、「健康」や「環境」といった話を巧妙に使って、何が悪い、何がいいとして、人々をコントロールしてきたのだと。

この現代システムのなかで、家畜化された人類集団のなかで、固定化された言説の上になりたつ万人の生活のなかで、いったい誰が得をしているのか。どこに利権が流れていくのか。

疑いは大麻からはじめてみるのがいいのではないでしょうか。
そして、世界を見てみれば、それはまさに始まっているのです。
我々は、次へと行くためには、もう完全、そういう時期に来ていると思うのです。





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