2013年6月27日(木)
ウエストバージニア州モーガンタウン:欧州薬理学ジャーナル(European Journal of Pharmacology)オンライン版で公表された前臨床データによると、THCには、胃保護特性があり、非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)に起因する入院の発生件数を減少させる可能性があるという。
ウエスト・バージニア大学の研究者らはこのたび、NSAID起因性胃炎の動物モデルにおける THC 投与の影響を評価。少量の THC には、胃出血や胃病変、胃潰瘍を軽減するといった胃保護効果があると報告した。
そして、次のように結論した。「この研究の結果、Δ9THC(訳注:THCと同義)には、(中略)NSAIDを服用している患者において、胃を保護する効果があると考えられる。(中略)現在、制酸薬の投薬計画は、望ましくない影響を及ぼす場合があるため、(中略)NSAID起因性胃潰瘍を予防する他のアプローチが必要とされている。カンナビノイドは、胃保護効果の他にも、疼痛緩和などの優れた効果をもたらす。(中略)したがって、カンナビノイドには、NSAID起因性胃潰瘍の発生を軽減するだけでなく、NSAIDの鎮痛効果の有効用量を低減するという付加的な効果があると考えられる」。
イブプロフェンなどのNSAIDは、世界中で最も使用されている鎮痛剤の一つだが、使用すると、心臓発作や脳卒中、内出血など、有害で命に関わるさまざまな副作用を引き起こす。イリノイ大学医学部(University of Illinois College of Medicine)がおこなった2001年の研究によると、「非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)が起因する消化管の合併症は、毎年10万件以上の入院と16,500名の死亡の原因となっている」。
詳しい情報は、NORML副理事長ポール・アルメンターノ(paul@norml.org)にお問い合わせください。この研究の全文 "Acute delta-9-tetrahydrocannabinol blocks gastric hemorrhages induced by the nonsteroidal anti-inflammatory drug diclofenac sodium in mice"は、European Journal of Pharmacology オンライン版に掲載されています。
Source: NORML NEWS
Study: Black Arrest Rate For Marijuana Offenses Four Times That Of Whites
Thursday, 27 June 2013
翻訳:bongyo
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