研究報告:大麻の喫煙による肺へのリスクは「比較的少なく」、副作用もタバコよりはるかに少ない

投稿日時 2013-09-18 | カテゴリ: NORML News

2013年7月11日(木)

カリフォルニア州ロサンゼルス:科学誌 米国胸部学会紀要第6号(2013)で公表された最近のレビューによると、大麻の喫煙による肺合併症のリスクは「比較的小さく」、タバコによるそれよりもはるかに低いという。


付随論評の一つは、内科学の名誉教授であり、カリフォルニア州立大学ロサンゼルス校(UCLA)デヴィッド・ゲッフェン医学校肺機能研究所所長 ドナルド・タシキン博士が作成した研究論文が、「この主題について、これまで公表された中で最も包括的で、信頼できるレビュー」だとする。タシキン博士は、大麻と肺機能について、政府出資の研究を30年以上に渡っておこなった。

そのレビューからは、大麻の喫煙により、慢性気管支炎の諸症状が発生する可能性はあるものの、これまでの研究では、肺がんや慢性閉塞性肺疾患(COPD)、肺気腫、水泡性の肺疾患などに罹る、という主張は実証されていないことがわかる。

その中で博士は次のように述べている。「大麻の常用だけで大きな肺機能の異常が発生するとは言い難い。(中略)数としては少ないが、よく設計された疫学研究結果でも、大麻の少量または中程度の使用により、肺がんや上気道がんのリスクが増加することが示されたことはない。(中略)全体的に見て、大麻の常用による肺合併症のリスクは比較的少なく、タバコによるそれよりもはるかに低いと言える」。

マックギル大学のマーク・ウェア博士は、この研究の論評を次のように締めくくっている。「呼吸器系のリスクの点で、大麻の喫煙は、タバコの喫煙と同等ではありません。(中略)大麻の喫煙が、慢性閉塞性肺疾患(COPD)や気道がんのリスクを増加させることはないと考えられます。むしろ、少量の大麻の服用には、その両者に対する保護作用がある可能性が示唆されています。(中略)この研究の結論によって、保険関係の専門家が患者に、親が子供に、議員が支持者に対応する方法が変わってくることでしょう。(中略)不純物がより少ない、カンナビノイドの摂取方法を開発する試みは継続されるべきで、実際継続されることでしょう。しかし、少なくとも今のところ、医療目的または嗜好目的で大麻を少量喫煙する人々は、喫煙しない人に比べて、少々容易に呼吸できています」。

詳しい情報は、NORML副理事長ポール・アルメンターノ(paul@norml.org)にお問い合わせください。この研究の全文 "Effects of marijuana smoking on the lung" は、Annals of the American Thoracic Society に掲載されています。

Source: NORML NEWS
Study: Black Arrest Rate For Marijuana Offenses Four Times That Of Whites
Thursday, 11 July 2013

翻訳:bongyo





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