CBD:治癒効力のあるもう一つのカンナビノイド(パート1)

投稿日時 2013-09-25 | カテゴリ: 海外情報

パート1:CBDとALS

カリフォルニア州北部:THCは、周知のとおり、大麻に含まれる、人をハイにする化学物質で、その医療用の使用については数多くの文書で証明されている。それにも関わらず、THCには、気分を「良くさせ過ぎる」作用があることを理由に、政治家の多くが反対し、医師の中には異議を唱える人がいる。しかし、大麻は、ありきたりの、「ハイにする」THCに限られたものではない。天然の大麻には数百の化学物質が含まれており、カンナビジオール(CBD)もその一つだ。


実は、CBDは、「人をハイにする」精神活性物質としては、かなり大きな期待外れ。1オンスもの量でも、その効果はほとんどない。CBDは、大量に摂取しても期待されるのはせいぜいマイルドな「リラックス」効果だが、大麻草に由来するゆえ、これまで米政府による禁止の対象となってきた。

大麻草は、成長にするにつれ、その遺伝的な性質次第で、THCとCBDのいずれかに変化する化学物質を生成する。嗜好・医療用の品種は、THCが豊富だが、通常はCBDが非常に少ない。それに対して、繊維質が多い産業大麻には、CBDが豊富で、THCはほとんどないか、全く含まれていない。

また、CBDには、医療的用途が多く、天然のカンナビノイドの中では、THCに次いで最も研究がなされている。CBDを使った2005年のある研究では、マウスにおけるALS(ルー・ゲーリック病)の発病を遅らせることが確認された。また2007年には、メアリー・アブード博士が、THCとCBDを使った同じような実験をおこない、その結果に驚嘆している。

「今回の治療により、症状の進行を7日以上遅らせることができ、6日間の延命が確認されました。人間で言えば、これは約3年に値します。このことは、2ヶ月の延命を可能にする唯一のALS治療薬、リルゾールに比べて大幅な進歩です」。

 

従来の2ヶ月に対して、3年だ。仮にALSを患って選択肢を与えられた場合、貴方なら、リルゾールの「従来型」治療を選びますか、それとも大麻療法を試してみますか?この2つの療法は、互いに補完し合って、さらに良好な結果を生む可能性はあるだろうか?CBDの摂取量を増やせばどうなるだろうか?そのことに関する研究は、何故存在しないのだろうか?

 

一昔前の2001年、苦痛緩和治療ジャーナル(Journal of Palliative Care)において、カーターとローゼンの両博士は、次のように述べている。「大麻は、筋萎縮性側索硬化症(ALS)の治療に適用されうる多くの属性を持つ物質である。鎮痛や筋弛緩、気管支拡張、唾液分泌減退、食欲増進、睡眠誘発などの作用がそれである。加えて、大麻には、強い抗酸化効果と神経保護効果もあることがわかっており、神経細胞の延命に効果があると考えられる。大麻の使用が合法とされている地域では、ALSの薬理学的な管理に、大麻が検討されてしかるべきである」。

「大麻の使用が合法とされている地域では、・・・」とのこと。もし、ALSに苦しむ人を見たことがあれば、ALS患者すべてがCBDを入手できるわけではないことに、激しい怒りを覚えるはずだ。CBDには、人をハイにする作用はないが、ALSの悲劇を終わらせる手がかりがあると考えられる。そろそろ大麻を再分類し、この素晴らしい植物のあらゆる面が自由に研究されるべきだ。

ストーム・クロウ(Salem-News.com ) 

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Sources: The "short article" I quoted Science: Cannabidiol inhibits tumour growth in leukaemia and breast cancer in animal studies (http://www.cannabis-med.org/english/bulletin/ww_en_db_cannabis_artikel.php?id=220#2)

Glioma apoptosis: The non-psychoactive Cannabidiol triggers caspase activation and oxidative stress in human glioma cells (http://www.ihop-net.org/UniPub/iHOP/pm/12214911.html?pmid=16909207)

Salem-News.com
Study: Black Arrest Rate For Marijuana Offenses Four Times That Of Whites
Jul-11-2009

翻訳:bongyo





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