カンナビノイドは糖尿病の動物モデルにおいて有益な代謝効果を生む

投稿日時 2013-10-17 | カテゴリ: NORML News

2013年7月25日(木)

英バッキンガム:科学誌『栄養と糖尿病』で公表された前臨床データによると、有機カンナビノイド、テトラヒドロカンナビヴァリン(THCV)の投与により、成人発症糖尿病の被験者に有益な可能性があるプラスの代謝効果がもたらされるという。


英国バッキンガム大学およびイタリアの生体分子化学研究所の研究者らはこのたび、食餌誘導性肥満マウスと遺伝子組換え肥満マウスに対するTHCVの投与効果について評価。いずれのモデルでも、食糧摂取量、体重増加量にTHCV投与の影響はなかったが、グルコース耐性の改善や肝臓トリグリセリドレベルの改善、インスリン感受性の増加など、代謝の面で有用な効果があったと報告した。

そして次のように結論した。「このデータを基にすると、THCVは、単体でも、既存の治療法との併用でも、メタボリック症候群や2型糖尿病(成人発症糖尿病)の治療に有用な可能性があると言える。さらに、THCではない別のカンナビノイド、CBDが、過去の報告のとおり1型糖尿病に有益であることを前提にすると、CBD・THCVの併用は、別の型の糖尿病に有益な可能性がある」。

今年5月、ハーバード大学医学部の研究者らは、『米国医学ジャーナル』で公表した観測的データの中で、大麻を常用する被験者は、時々使用する人や使用しない人に比べて、糖尿病コントロールに関連するインデックスについて好ましい値を示した。『英国医学ジャーナル』で2012年に公表された別の観察的な試験データでは、大麻の使用歴がある成人は、使用歴がない人に比べて、2型糖尿病の有病率、および罹患リスクが低いことが報告されている。

詳しい情報は、NORML副事務局長 ポール・アルメンターノ(メール:paul@norml.org)にお問い合わせください。また、この研究の全文 "The cannabinoid delat-9tetrahydrocannabivarin (THCV) ameliorates insulin sensitivity in two mouse models of obesity" は、Nutrition & Diabetes に掲載されています。

Source: NORML NEWS
Study: Black Arrest Rate For Marijuana Offenses Four Times That Of Whites
Thursday, 25 July 2013

翻訳:bongyo





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