研究報告:大麻の使用は世界疾病負担にほとんど影響しない

投稿日時 2014-01-20 | カテゴリ: NORML News

2013年9月12日(木)

オーストラリア シドニー:『ランセット』誌(The Lancet)で公表された疫学的レビューによると、大麻の使用は、世界の疾病負担にあまり影響していないという。

オーストラリアと米国の研究者らからなる国際研究チームはこのたび、違法薬物使用の世界的な蔓延について評価し、それによる健康への悪影響について、障害生存年数(YLD)、損失生存年数(YLL)、障害調整生命年(DALY)を測定、定量化した。


研究者らは、依存している人の数は、どの規制薬物よりもオピオイドやアンフェタミンに多く、概して、違法薬物の使用は、世界全体のDALYの0.9%を占める、と報告。(タバコの喫煙は世界全体の同6.3%、アルコールは同 3.9%を占めると見込まれる。)一方、「大麻の常用は、統合失調症のリスク要因になる可能性がある点で、極めて小さい疾病負担を生む」とも報告している。しかし、統合失調症と大麻との関係性は、これまでの研究では定義されておらず、ある付随論評では、今だに「議論の余地がある」ものと認識されている。

研究者らは総計で、北米の180万人を含む、世界中で1,310万の人々が大麻に依存していると推定。さらに、1,550万人がオピオイドに、1,720万人がアンフェタミンに依存していると推定している。

この研究の全文 "Global burden of disease attributable to illicit drug use and dependence: findings from the Global Burden of Disease Study 2010" は、The Lancet に掲載されています。

〜参考サイト

「ノーマライゼーション 障害者の福祉」 2008年10月号

Source: NORML NEWS
Study: Cannabis Consumption Plays Little Role In Global Disease Burden
Thursday, 12 September 2013

翻訳:bongyo





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