THCにより肯定的な刺激に反応する脳活動が増加する

投稿日時 2014-01-28 | カテゴリ: NORML News

2013年9月19日(木)

英国 ロンドン:『欧州神経精神薬理学』(European Neuropsychopharmacology)ジャーナルのオンライン版で公表された、プラセボ対照クロスオーバー試験のデータによると、健康な被験者にTHC(大麻に含まれる主な精神活性成分)を投与すると、感情処理が調節されるという。


英国とオランダの研究者らはこのたび、11名の健康な男性被験者に機能MRI(fMRI)を行なった。試験では、被験者にTHCまたはプラセボを投与した後、否定的な刺激(恐ろしい顔の写真('fearful faces'))、または肯定的な刺激(幸せな顔つきの写真('happy faces'))に曝されている間の、被験者の脳活動を評価。THCの投与により、感情処理におけるネガティブ・バイアスが減り、ポジティブ・バイアスに移行されるという仮説を立てた。これまでのところ、否定的な刺激に向くバイアスは一般的に、うつ病など、精神疾患の発症に関係している。

研究者らは、期待されたとおり、被験者がネガティブな感情処理を行なっている際にTHCを投与すると、脳活動が減少することを報告。また逆に、ポジティブな感情で刺激を処理している際にTHCを投与すると、脳活動が増加することを報告した。

そして、次のように結論した。「今回の結果から、THCを投与すると、感情処理におけるネガティブ・バイアスが減少することがわかる。このことで、内因性カンナビノイド系が感情処理の調節に関わっているという仮説がヒトで証明されたことになる。」

詳しい情報は、NORML副事務局長 ポール・アルメンターノ(paul@norml.org)にお問い合わせください。この研究の全文 "The endocannabinoid system and emotional processing: A pharmacological fMRI study with Δ9-tetrahydrocannabinol" は、European Neurophyscopharmacology に掲載されています。

Source: NORML NEWS
THC Increases Brain Activity In Response To Positive Stimuli
Thursday, 19 September 2013

翻訳:bongyo





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