サル・パラダイス
ニューズウィーク 2013.10.15号
違法ドラッグはオンラインで
これは、違法ドラッグ(マリファナも含めてね、MDMAとかLSD等)をネットを通じて、販売していて、その商売が伸びていて、これからも伸びるんじゃないという記事。
なにしろ、記事にある「シルクロード」というサイト、1ヶ月の売り上げが推定120万ドル(1億1700万円くらいかな)っていうからねえ。
で、当然、FBIにその「シルクロード」はつぶされるんだけど、この記事自体はそのネット販売に必ずしも否定的でないのね。
ある意味、必要悪というか、最低の妥協策という扱い。シルクロードの創設者ドレッド・パイレート・ロバーツによれば、シルクロードは適量を明記した世界最高レベルの純度を誇るドラッグと、害を減らすためのアドバイスを求めている人を支援するコミュニティーだったという。
今の状況はドラッグを禁止しているため、粗悪なドラッグがアンダーグランドで出回り、その摂取による死亡事故が相次いでいるという感じでして。
ドラッグ禁止に反対する元警察官らのNPO、LEAPのニール事務局長は、「ドラッグが違法である限り、そのほうが全面的に禁止するより安全だ」とシルクロードのようなサイトの必要性を主張しています。
もし、ドラッグの問題に真剣に向き合えば、そういう意見のほうが効率的というか、効果的というか、まあ全面禁止にしてほっとくよりは思いやりのある政策だろう。
で、記事はさらに進んで、もうドラッグ解放の流れは間違いないというスタンスで、それはどうおこるかという議論に移っていくのだけど、さりげなくね、それは大統領が共和党2期目で、表向きは保守派だが実は放任主義の人物のとき起こる。あるいは、今の若い世代が影響力と権力を行使する立場になったとき。
まあ、道のりは遠いようでもあり、近いようでもあり、ただ、こんなこと話せるようになったこと自体が、急速に進んでいる証拠のような気がしないでもない。
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