サル・パラダイス
真実のニッポン 橘 玲
世界的に見ればマリファナも売春ももはやタブーではない
プレイボーイ No.48
だいぶ前のことだが、橘玲の「貧乏は金持ち」という本を読んだ。それは、戦略的に節税をするために、サラリーマンひとりひとりがマイクロ法人化して、いろんな支出を経費計上する話だったのだが、けっこうインパクトあって、この作者はすごいと思ったのです。
発想が豊かだし、その発想をバックアップする知識量がはんぱない。世界情勢にも詳しい。
さて、そんな橘氏のコラム、毎回楽しみにしておりましたところ、今回マリファナについてふれておられる。
彼がアムステルダムの高級ホテルに泊まったところ、そこに置いてあったガイドブックに「マリファナの買い方」、「売春の仕方」などがしっかり載っていて仰天したというのだ。
麻薬と売春はどんな時代にも存在するが、おそらく、肯定されることは少なく、タブーであることのほうが多いだろうが、歴史上もっとも長続きしている存在でもある。
で、どう扱うべきかというと、これまた頭悩ませるのかもしれないが、現実的に考えると、どうあっても無くならないのであれば、認めて管理するという方法になる。
さすが、橘玲氏、明快な答えだと思います。
現実、ヨーロッパ、アメリカはじめ世界の大勢はそういう流れです。
日本では、マリファナ、売春は取り締まることが普遍のルールのように思われてるが、世界的に見て必ずしもそうでないということ。
暴力団等に虐げられている売春婦の人権のことを考えると、あるいはマリファナでしか鎮痛作用を得られない難病患者のことを考えると、厳しく取り締まっていることが正義というわけではないとまで言っている。
しっかりそういう動きに目を開けていないと、日本はガラパゴス化するよと指摘しております。
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