2013年10月10日(木)
ニューヨーク州ニューヨーク:『交通事故の分析と予防』(Accident Analysis and Prevention)誌オンライン版で公表されたデータによると、血中に多様な規制薬物があることで、交通死亡事故に関わるリスクは増加するという。
コロンビア大学の研究者らはこのたび、症例対照研究を行ない、薬物の使用と交通死亡事故の関係について評価。確認された薬物の中でも、死亡事故に関わるリスクが最も高いのは抑制薬(推定オッズ比=4.83)である、と報告した。他の対象薬物類の推定オッズ比はそれぞれ、覚せい剤が3.57、多剤乱用(アルコール除く)が 3.41、睡眠薬が 3.03 で、大麻は、今回対象の薬物の中で最低となった(1.83)。
この評価における大麻のオッズ比は、事故リスクの名目上の増加に大麻が関係していると推定された、66 件の研究のメタ分析で報告された比率(1.25)と類似している。なお、その分析では、抗ヒスタミン薬とペニシリンが、大麻とおよそ同等のオッズ比(ともに1.12)になっていた。
死亡事故リスクについて評価した過去の研究では、アルコールのはるかに高いオッズ比が報告されている。『疫学』(Epidemiology)ジャーナルで公表された2004年の研究によると、運転する6時間前にアルコール飲料を2本以上飲んだと報告した運転者が交通事故で負傷する可能性は、飲んでいない人に比べて8倍高かった。
コロンビア大学の研究者らは、アルコールの使用のみのリスクは評価しなかったが、アルコールと規制薬物の併用で、被験者の致死リスクが20倍になったことを報告している。
詳しい情報は、NORML副理事長ポール・アルメンターノ(paul@norml.org)にお問い合わせください。この研究の全文 "Drug use and fatal motor vehicle crashes: A case-control study" は、Accident Analysis and Prevention に掲載されています。
Source: NORML NEWS
Study: Marijuana Less Likely To Elevate Vehicle Crash Risk As Compared To Other Substances
Thursday, 10 October 2013
翻訳:bongyo
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