2013年10月31日(木)
メリーランド州ボルティモア:ジャーナル『臨床化学』オンライン版で公表された臨床試験データによると、精神作用のあるカンナビノイド、THCは、少し前に大麻を吸入した被験者の呼気中に検出される場合があるという。
メリーランド州ボルティモアの国立衛生研究所(National Institutes of Health)と、スウェーデン ストックホルムのカロリンスカ大学病院(Karolinska University Hospital)の研究者らはこのたび、時々または常習的に大麻を使用する人々を対象に、THC6.8%含有の標準的な大麻タバコを吸入してもらい、その直後の呼気を分析。喫煙後、THC、その主要代謝産物のTHC-COOH、またはカンナビノール(CBN)が被験者の呼気中に検出されるかどうか確認を行なった。
報告によると、時々および常習的に大麻を使用する被験者の両方の群で、大麻吸入後の一定時間に限り、呼気中にTHCの存在が確認された。結論では「常習的な喫煙者(n=13)について、0.89時間で全ての呼気サンプルがTHCに陽性となり、以降それぞれ、1.38時間で76.9%、2.38時間で53.8%、4.2時間でわずか1名のサンプルが陽性となった。また、時々大麻を喫煙する人々(n=11)では、0.95時間で90.9%、1.49時間で63.6%の呼気サンプルがTHCに陽性となった。なお、時々大麻を喫煙する人々のうち1名は、呼気中にTHCが検出されなかった」としている。
今回のサンプルのうち、カルボキシTHC代謝産物に陽性となったものは無く、CBNに陽性となったものは1件だけだった。
研究者らは、呼気の分析は、少し前に大麻を吸入した人を特定する代替マトリックスになる可能性があると結論。しかし、今回の研究では、呼気中THCの検知と、実際の行動機能障害との相関関係を証明することはなかった。
Source: NORML NEWS
Study: THC Detectable In Breath For Limited Periods Of Time
Thursday, 31 October 2013
翻訳:bongyo
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