2013年11月14日(木)
マサチューセッツ州ボストン:『炎症性腸疾患』誌で公表された詳細な調査データによると、およそ6人に1人の炎症性腸疾患(IBD)患者が、大麻を治療に使用していると答えた。
研究者らはこのたび、マサチューセッツ州ボストン市のブリガム・アンド・ウィメンズ病院付属クローン病・大腸炎センター(Brigham and Women's Hospital, Crohn's and Colitis Center)に診療を求めるIBD患者292名の調査回答について評価。 全回答者の半数以上が大麻の使用経験があり、16%余りが症状の緩和に使用したことがあると報告。
「三次医療委託センターで看護を受けているIBD患者のおよそ16.4%が、同病の診断以降、治療に大麻を使用したことがあることがわかった。医療大麻が、IBDにともなう腹痛や食欲不振、吐き気に効果的だということを患者らが実感していることがわかった」という。
また、IBD 患者の 3 分の 1 以上が、大麻の治療効果について客観的に評価するための臨床試験があれば、参加を考慮すると答えている。
他の国々の調査では過去にも、潰瘍性大腸炎やクローン病などのようなIBD患者の間で、大麻を使用する人の割合が増加していることが報告されている。
『臨床胃腸病学・肝臓病学』誌で今年公表された臨床試験データによると、大麻の吸入により、従来の治療では奏功しないクローン病患者の症状が、プラシーボに比べて、緩和するという。
さらに、別の観察的試験データでは、クローン病患者は、大麻を使用すると、その後同病に関連する外科手術を受ける必要がほとんどなくなることが報告されている。
詳しい情報は、NORML副事務局長ポール・アルメンターノ(paul@norml.org)にお問い合わせください。この研究の全文 "Marijuana use patterns among patients with inflammatory bowel disease" は、Inflammatory Bowel Diseases に掲載されています。
Source: NORML NEWS
Study: Many IBD Patients Report Subjective Relief From Cannabis
Thursday, 14 November 2013
翻訳:bongyo
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