エリック・ホルダー司法長官が下院議会と共に大麻草の薬物指定再検討方針を明らかに

投稿日時 2014-06-22 | カテゴリ: 海外情報

ワシントンD.C.発: 金曜日にエリック・ホルダー司法長官が明らかにした所によると、オバマ政権は立法府と協議の上、大麻草の薬物指定(スケジューリング)を最も危険な麻薬が並ぶ分類から外すことを検討する姿勢を明らかにした。


ホルダーが米国下院歳入委員会に報告した所によると、もしも下院議会が望むのであらば、大麻草のスケジューリングを引き下げることもいとわないという可能性を示唆した。司法長官は「下院議会にはその道の専門家が沢山いる。スケジューリングの最終決定権は下院議会にあると認識しているので、そのような提案がなされれば、喜んで下院議会とオバマ政権は話し合うことになるだろう」と語った。

下院議会の一部の議員は、オバマ政権に対して大麻草のスケジューリングを議会の承認無しで見直し、引き下げるべく要請した。連邦麻薬取締法によると、それが適切な場合において、司法長官は薬物の分類を引き下げる権限を持っている。ホルダー司法長官は自身の権限で大麻草の再スケジューリングを実施するかについては語らなかった。

大麻草には過剰摂取による死亡事故が一切確認されていないにもかかわらず、「乱用の危険性が著しく高い」として、ヘロインやLSDやエクスタシー(MDMA)と同等のスケジュール1に分類されている。

オバマ政権が大麻草の麻薬指定の再分類(リスケジューリング)を実施すれば、連邦法で大麻草がただちに合法になることはないが、大麻草の医療効果などを研究する道が切り開かれることになるであろう。また、大麻草が合法な州においては、マリファナビジネス企業が銀行法に抵触せずに課税所得控除の対象となることも可能である。

共和党議員の一部からは、ホルダー司法長官によるコロラド州とワシントン州の大麻草の合法化の容認に対して懸念の声も上がっている。州政府による大麻草の合法化を容認しておきながら、連邦大麻取締法を率先して展開する姿勢も批判されている。ホルダーは、「しかし、今後の連邦政府による大麻草の取締りに大きな変化は見られないだろう」と語った。つまり、司法省や連邦検事がどのような大麻草に関する案件を優先すべきかが大きな課題となっている。

「私たちは新しい道を切り開くつもりはない」と司法長官は語り、「司法省の大麻草の取締りには限られた財源しかない」と付け加え、大麻草の取締りは多くの場合、市警察や州警察の管轄となると締めくくった。

大麻草の薬物指定を変更する方針は、恐らくアメリカ麻薬取締局(DEA)の猛反発に直面するであろう。そしてアメリカ麻薬取締局を統括するのは、司法長官の仕事である。DEA主任のマイケル・レオンハートは、全米で広がる大麻草の容認が、麻薬取締官の仕事を更に充実させると語った。

Source: The Huffington Post
Eric Holder Would Be 'Glad To Work With Congress' To Reschedule Marijuana
Posted: 04/04/2014 1:29 pm EDT

翻訳:麻生しげる





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