2014年3月20日(木)
ワシントンDC:全米麻薬撲滅対策室に委託されたRAND研究所の新規研究によると、2006年から2010年の期間の、米国民の自己申告による大麻使用の増加は、同時期のコカインやメタンフェタミンの使用の著しい減少に呼応しているという。
研究者らの推定では、2006年から2010年の間に、米国民による大麻の使用は約30%増加し、同時期におけるコカインやメタンフェタミンの使用は減少(コカインは50%減少)した。
この研究によると、ヘロインの使用はこの10年間、ほぼ横這いだ。また、薬物乱用・精神衛生管理庁がまとめた統計によると、生涯で1度はヘロインを使用する米国民は、約450万人だという。なお、メタンフェタミンは、約1,200万人、コカインは約3,750万人、大麻については約1億1,100万人におよぶ。
さらに、推定では、米国民は2000年から2010年までの間、コカインやヘロイン、大麻、メタンフェタミンの購入に約10億ドルを費やした。
NORML副事務局長ポール・アルメンターノは、この報告についてのコメントで次のように述べた。「この数字から、大麻の使用経験が他の違法薬物への、いわゆる『ゲートウェイ(gateway: 入り口)』になるという考えが誤りで、それどころか、人によっては『ハード・ドラッグ』の代用薬、または薬物依存から脱却するための治療薬になる場合があることがわかります」。
2013年に『麻薬中毒の研究と理論』(Addiction Research and Theory)誌で公表された調査データによると、医療大麻使用者コホートにおいて、75%の被験者が、処方薬やアルコール、他の違法薬物の代替薬として大麻を使用していることを認めた。
また、『ハーム・リダクション』誌で公表された2010年の研究によると、薬物乱用プログラムに登録した成人の大麻使用者は、治療の完遂などのさまざまな範疇で、使用していない人たちと同等か、それよりも良好な結果を残した。
詳しい情報は、NORML事務局長アレン・セント・ピエール((202) 483-5500)または、ポール・アルメンターノ(paul@norml.org)にお問い合わせください。また、この研究の全文 "What America's Users Spend on Illegal Drugs, 2000-2010" は、ホワイトハウス麻薬撲滅対策室のホームページ(http://www.whitehouse.gov/ondcp)に掲載されています。
Source: NORML NEWS
RAND Study: Marijuana Use Rises While Consumption Of Cocaine, Methamphetamine Falls
Thursday, 20 March 2014
翻訳:bongyo
|