サル・パラダイス
“全米解禁”の日は近い!?日本人だけが知らない大麻合法化の光と影
週刊実話ザ・タブー 11月5日号
ここで気になるのは、影のほうかな。光の部分はもういろいろなメディアで紹介、何度も繰り返されてきているので。
で、大麻合法化による影の部分とは、何でしょうか。
どんなことがあるんでしょうかねえ、わかります?
ちょっと、僕的にはあまり思い浮かばなくて、クイズにして皆さんに考えてもらうのも面白いかもですね。
で、答えは~
と、楽しみにずーっと読みましたが、はっきりしたのがなくて、おそらくゲートウェイドラッグになるのではないかというところかな。嗜好大麻が合法化されたコロラド、ワシントンで、今後、ハードドラッグの使用が増えて問題となることがあれば、合法化は一気に風向きが変わるだろうとね。
なんと、影の部分は未来形というか仮定法ときましたか?おいおい。
もしかしてだけど~もしかしてだけど~、大麻が合法になったら、ヘロインやコカインがふえるんでないの~
ってね、増えてないので。
むしろ、嗜好大麻が合法化されたコロラド州では半年で犯罪率が10%以上も減少したと書いとるでないですか。あと、THCのちょっと前の記事でも、大麻が逆にハードドラッグの使用を減らしてるという記事あったしね。
では、光の方を見てみましょう。
まずは、オバマ大統領の発言「大麻はアルコールに比べて害が大きいとは思わない」という例のやつね。他にも、ビル・クリントンとかジョージ・W・ブッシュとかも過去に同様の告白してるって。ノーベル平和賞をとったジミー・カーター元大統領にいたっては、一昨年末のテレビ出演時に「アメリカだけでなく、全世界で大麻を合法化すべきだ」と発言されたようで、まあ、ギャロップ社の調査とかで、米国に関しては、大麻反対者のほうが今やマイノリティでありまして、この傾向は今後ますます顕著になるでしょうね。なぜなら、大麻反対者の多くは高齢者であるので。
経済に関しては、嗜好用大麻が合法化されたコロラド州では、大麻の税収が一月あたり1億円以上入るようになったとか、ワシントン州では、年間約600億円の税収を見込んでいるとか、一部の専門家は、大麻ビジネスは全米で将来は4兆円規模になると試算してるとか。
それに、コロラドにおいては、年間約38億円かかっていた大麻所持犯の刑務所収容費もゼロになったということです。
なんか、コロラド州やワシントン州はこれからの州運営のモデルケースになりますね。
また、コロラド州では最高級品質の大麻料理で客をもてなす大麻ホテルが準備中だとか、大麻観光ツアーは、大手も参入しているとか、大麻入りコーヒー、ジュースも販売され、そのブランド名はずばりリーガルというのだとか、他州でも大麻栽培専門のプランターとかホームセンターで専門のコーナーがつくられてるとか、まあいろいろ。
あと大きいのは、米国財務省が金融機関における大麻関連企業との取引を許可したこと。高級大麻販売会社を設立したマイクロソフトの元役員、ジェイソン・シャイブリー氏は大麻界のビル・ゲイツと呼ばれているそうな。
あとねえ、なんか、最近大麻扱った映画がふえてるという話も書いてあって、僕は見てないんだけど、「テッド」という映画では、主演のマーク・ウォールバーグと生きたくまのぬいぐるみが全編、大麻を吸いまくっているとか、エドワードノートン主演の「マッド。ブラザー」では、「大麻は自然からの贈り物」「どうしてこれが違法なんだ」と大麻愛が炸裂してるそうで、あと、「Weeds~ママの秘密」ていう未亡人となった母が大麻密売人になる大麻ドラマが全米で大ヒットしたとか。
かたや、日本ではね、国民的人気漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」第176巻で、白い粉を発見した警察官が「大麻だな」と憤るシーンがあるそうで、いまだにこんなバカな勘違いしてるようでして、それは覚せい剤だろうって。
まあ、この記事でも大麻後進国と日本を言ってますけど、欧米では大麻は鎮痛、気分改善、食欲増進などさまざまな効能が認められ、医療で積極的に患者に使用していく方向なのに、大麻と覚せい剤を同モノのように扱って「ダメ絶対」「人間やめますか」とやってるような日本に世界は苦笑してるって。そうだわなあ。
末端価格も日本は世界一高くて、1g6,000円。2位のオーストラリアの3,000円の倍です。
なんか、このまま日本は大麻鎖国を続けていれば、皮肉なことに世界の麻薬大国になる可能性すら出てくる気がします。
だって、大麻が普通に流通してなくて、高値で闇で買いますという需要が大きいわけだから、売人にとってはまさにパラダイスだよねえ。そりゃ、来るよ。
ただ、この記事でなるほどと思ったところがあります。それは、大麻はヤクザにとっては、あまり扱いたくない物と指摘してるところです。その理由は、大麻は場所を取る、手間がかかる、ニオイがする、利益が小さい割にリスクは大きいということで、決しておいしくないんだと。なので、今、日本に流通している大麻は愛好家が半分趣味で育てているものばかりで、格段に値下がりしてるそう。
それに加えて、情報化社会で育った若者は「正しいドラッグの知識」を身に着けており、「大麻はやるけど、他のドラッグはやらない」という愛好家が増えており、若者の覚せい剤離れが激しいのだとか。統計的にも覚せい剤使用者の高齢化が顕著になってきてましたよね。
そして、現在、問題になっている脱法ドラッグに関しては、大麻の代用として買い求める者が多いとか。まあ、それらが数々の問題を起こしてくれてるわけですな。
脱法ハーブをやっても、手に入る者はだいたいが大麻にもどるということで、脱法ハーブの経営者は言ってます。
「大麻がゲートウェイ・ドラッグなんてとんでもない。裏社会にとっては抑止力そのものですよ。」
と、こんな感じで4ページの記事、現状、将来展開、非常によくまとめてまして、タイトルの光と影は一様、世間にちょっと遠慮してつけたんでしょう、大麻に関しても好意的、積極的に感じました。最後には、もし日本で大麻が合法であったら、脱法ドラッグの事件なんて起こってなかっただろうと結んどります。
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