2014年2月13日(木)
メリーランド州カルバートン:「アルコールと薬物に関する研究ジャーナル」(Journal of Studies on Drugs and Alcohol)1月号で公表された研究によると、血中アルコール濃度制限0.05%の状態で運転した場合、合法・非合法にかかわらず、他のどの薬物に陽性反応を示した状態で運転するよりも交通死亡事故のリスクが高いとのことだ。
メリーランド州太平洋研究所(Pacific Research Institute)とプエルトリコ大学の研究者らは、アルコールや、(メタドン、アヘン剤、ベンゾジアゼピン、睡眠補助薬などの)合法薬物、(大麻, コカイン, アンフェタミンなどの)違法薬物の影響が認められる衝突事故の相対リスク、及び薬物とアルコールの組み合わせに関して評価した。
「血中アルコール濃度が0.05%の状態で死亡事故を起こすリスクは、アルコール以外の薬物に陽性反応を示している状態に比べ著しく高いことが明らかになった。」と研究者らは報告している。
また、彼らは大麻の影響だけでは死亡事故の主な原因とはならないとも報告している。「アルコール以外の薬物が衝突事故の一因になることは間違いないのだが、それらは対象となる薬物の種類によって異なることが明らかになった。幾分予想外だったのは、大麻の粗オッズ比から死亡事故の大きな要因であることがわかったが、血中アルコールと運転手の人口統計で調整すると、素面の運転手にも飲酒している運転手にも、大麻のオッズ比がもはや重要でないことがわかったことだ」と、彼らは述べた。
「アルコールは死亡事故の重要な原因物質であるだけではなく、・・・その他の薬物に比べて著しく高い死亡事故の危険度と関連付けられた。・・・アルコールの事故リスクが他の薬物と比べはるかに高いことは次のことを示唆している。情報源が限られた状況の中で、薬物影響下の運転を抑制する取り組みが、アルコール関連の法律や政策を承認して施行するという私たちの取り組みを破壊するようなことになってはならない。」と研究者らは結論づけている。
0.01%の血中アルコール濃度の運転手について、「素面の運転手と衝突した場合、その運転手よりも衝突に対する公式の過失が46%高くなる。」と、ジャーナル紙『損傷防止』(Injury Prevention)に掲載された別の論文の中で報告されている。研究者らは「飲酒と運転に安全な組み合わせはないようだ。」と結論付けた
。
詳しい情報は、NORML副理事長ポール・アルメンターノ(メール paul@norml.org)にお問い合わせください。この研究の全文"Drugs and alcohol: Their relative crash risk"は、Journal of Studies on Drugs and Alcoholから閲覧可能です。NORMLのホワイトペーパー"Cannabis and Driving: A Scientific and Rational Review,"は、以下のウェブサイトをご覧ください。
Source: NORML NEWS
Study: Alcohol-Positive Drivers Possess Greater Fatal Crash Risk Compared To Non-Alcohol Drug-Positive Drivers
Thursday, 13 February 2014
翻訳:ゴブリン
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