2014年4月17日(木)
テキサス州ダラス:オンライン上で公表されたジャーナル誌PLoS ONEのデータによると、医療大麻法の施行は、州全体の犯罪活動の増幅には全く影響していないが、暴力犯罪事件の減少には影響している。
ダラスにあるテキサス大学の研究者らは、11州が医療用としての大麻を合法化した期間である1990年から2006年までの50州全ての犯罪率を追跡調査した。彼らは、医療大麻法の施行が、殺人や強姦、強盗、暴行、夜盗、窃盗、車泥棒として報告された犯罪の比率に変化をもたらすのかを確かめる為、FBIのデータを調査した。
研究者らは、医療大麻法の施行は、これら7種の犯罪率それぞれの上昇には影響しておらず、暴力犯罪の減少に影響していると報告。
「現時点の研究から見出される重要な発見は、MML(医療大麻合法化)が犯罪率を上昇させるようなものではなく、殺人と暴行の犯罪率の減少に関係している可能性があるということだ。興味深いことに、薬物とお金が絡む構成上、ディスペンサリーや栽培ハウスは犯罪被害者の増加をもたらすという主張とは反対に、強盗と窃盗の犯罪比率に医療大麻法による影響はなかった。しかし、これは、医療大麻ディスペンサリーが隣近所周辺の犯罪を減らしていることを示唆する前の調査に沿うものである」とした。
そして、次のように結論付けた。「医療大麻法が、上述の7種の犯罪についてそれぞれに悪い影響を与えることは認められなかった。反対に、我々の研究は、MMLが、殺人と暴行の減少を促したことを発見した。...つまり、これらの発見は、医療目的の大麻合法化が、暴力犯罪と窃盗犯罪等への暴露という点から公共に危険をもたらす、というような議論とは相反するものである」。
詳しい情報は、NORML副事務局長ポール・アルメンターノ(paul@norml.org)にお問い合わせください。また、この研究の全文 "The effect of medical marijuana laws on crime: evidence from state panel data, 1990-2006" は、PLoS ONEに掲載されています。
Source: NORML NEWS
Study: Enactment Of Medical Cannabis Laws Associated With Lower Rates Of Violent Crimes
Thursday, 17 April 2014
翻訳:居酒屋みつ
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