研究:医療大麻患者は多数品種の大麻に安堵感と満足感を自覚する

投稿日時 2014-11-24 | カテゴリ: NORML News

2013年6月6日(木)

オランダ ユトレヒト:『臨床精神薬理学ジャーナル』(Journal of Clinical Psychopharmacology)で公表された調査データによると、オランダで大麻を処方されている患者の過半数は、消費する品種に関わらず大麻から治療の安心感を得ている、という。


オランダ精神衛生・中毒研究所(Netherlands Institute of Mental Health and Addiction)の研究者らは、患者らが持つ、医薬品グレードの大麻についての治療満足度を評価し、様々な品種についてその自覚効果を比較した。研究には、患者 102 名が参加。オランダ医療大麻局(Netherlands Office of Medicinal Cannabis)が販売する 3 種類の異なる大麻のうち 1 つを使用した。使用品種は、THC含有率が高いもの(19 %)、THCが低いもの(12 %)、また、THCとCBDの含有率が比較的均等なものだった。

患者らの報告によると、全品種を通して各々が比較的均等な満足感を得ていた。THCやCBDの含有量に関わらず、患者らは皆ほぼ同量の大麻を使用していた。患者らが自覚する不安感、食欲、落胆などは、使用した大麻の品種に最も影響を受けていた。

結論は次のようなもの。「この研究は、関連のある患者グループから報告された医薬品グレードの大麻の効果について、新たな見識を示している。評価結果から分かるのは、医療大麻によって、多くが慢性疼痛に特徴づけられる様々な病態において、治療の安心感が得られているということだ。なお、治療満足感は、使用した大麻の品種とは無関係だった」。

さらに、「興味深いことに、使用した品種の薬理学的構成は、低THC・高CBDに比べて高THC・低CBDの製品の方がより多く食欲増進に繋がり、落胆や不安などの感情にも繋がるというように、各被験者が自覚する(副)作用の程度に影響した。今回の研究の結果は、医師や患者らにとって、どの薬用大麻品種がその患者の特異な状態に適しているのか選択する手助けになると推測される」と付け加えている。

詳しい情報は、NORML副事務局長ポール・アルメンターノ(paul@norml.org)にお問い合わせください。この研究の全文 "Therapeutic satisfaction and subjective effects of different strains of pharmaceutical-grade cannabis" は、Journal of Clinical Psychopharmacology に掲載されています。

Source: NORML NEWS
Study: Patients Report Subjective Relief, Satisfaction From Multiple Strains Of Medical Cannabis
Thursday, 12 June 2014

翻訳:bongyo





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