関口宏の“そもそも”「ドラッグってなんだ!?」NHK BS 12/1放送

投稿日時 2014-12-04 | カテゴリ: 今週のマスコミよかった大賞

サル・パラダイス

関口宏の“そもそも”「ドラッグってなんだ!?」NHK BS 12/1放送


2時間ものの教養番組でね、毎回ひとつのテーマを掘り下げて学習し、ゲストとともにトークする内容のようだが、ドラッグ。

根絶は無理だ。ならば、せめて、管理を。

これは、番組の結論ではない。けど、この番組を通して感じる視聴者の感想だ。少なくともオレはそう感じた。


番組は関口宏の司会進行、檀蜜のアシスタント、ゲストにデイブスペクター、カンニング竹山、ミッツマングローブ、それともう一人女性(名前は忘れた)、あと、精神科の先生でドラッグ問題の専門家2人と経験者で依存症の3人という構成。

さて、2009年2月8日に同じ関口宏さんがサンデーモーニングの風を読むのコーナーで大麻についてやってるんですが、それをサル・パラダイスの読みで以前書いたのね。その時と、だいぶ状況変わってるんですよ。

関口宏自体は相変わらず、きれいごと大先生って感じなんだけど、ゲストがね、やっぱ、そういうのって、時代とか、流れとか反映されてしまうんでしょうね。

デイブスペクターはさすが、アメリカと日本でテレビとかの番組のお互いの紹介とか仕事にしてるから、もうアメリカが、世界がどういう状態か当然知ってるのね。
だから、メディカルマリファナなんて言葉が口から出るし、マリファナはいい面もあるって態度なのね。

で、そういう単語とかでると、関口さんはすぐ話題をほかにもってこうとして、その話題が盛り上がらんようにしてしまうのね。腹立つ。

で、トップにとりあげられてるし、今、一番問題視されてるのは、危険ドラッグってわけでね、それに比べると、マリファナ、つまり大麻なんて全然インパクト無くなってるのね。
だから、ほとんど出てこなかったよ。
だってそうでしょう、大麻で人が死んだとか、人を殺したとか、中毒になったとかってニュースは無くて、大麻で逮捕されましたってニュースしか存在しなかったわけだから、結局何が問題だったんですかって話になるよねえ、ちょっと考えると。

2時間もの時間でね、ドラッグを紹介する内容にするとね、おのずと、真実が見えてしまうんですよ。
しょせん、知識のない人に、ただ、大麻は法律で禁止されてるので、危ないですよって言ってただけなので、今まで、我々の政府はね。

ダウン系はアヘン、ヘロイン。興奮系はコカイン、覚せい剤。幻覚系はMDMA、LSD。

覚せい剤では、摂取すると大量のドーパミンが出て、状況にかかわらず多幸感にひたる。そのあと強力な反動、落ち込み、絶望感。で、また覚せい剤を摂取してと、ただ、そうしても、前みたいにひたれない。で量を増やして。

ここで、ゲストの女の子が、じゃあ、お酒でもドーパミンが出ますよねえなどとナイス突っ込みすると、関口さんが、あ、まあひどくなるとアルコール中毒ですよね、で、すぐに次の話題に。ねえ、酒も立派なドラッグなんですよ。

事件性で言えば、酒で毎年たくさんの人が亡くなるし、酒でDVも起こるし、殺人も起こるし、自動車事故も起こしてるし、大麻よりよっぽど悪いといいたいが。

先のヘロイン、コカインは当初、医薬品として開発され、夢の薬ともてはやされた。覚せい剤もだね、ヒロポンとして日本で薬局で積極的に売ってたわけだから。
で、どうしてだめになったか。依存症になるからだね。
当初は、そこに気付かなかった。

大麻は依存症になりません。ここが大きく違います。

デイブスペクターがさらに指摘するのは、依存症は合法ドラッグでも起こって、それがアメリカですごく問題になってるって。合法ドラッグって、危険ドラッグのことではないよ、お医者さんでちゃんと処方される精神安定剤とかのことだって。これ、日本でも問題になってるようで。

さあ、番組はドラッグの歴史をどんどん振り返ります。ニクソンの時代、ベトナム戦争がいきづまり、戦場では兵士にドラッグが広まるし、国内では反戦運動とドラッグが結びつくしで、国がドラッグにより崩壊しそうになってると感じて、ドラッグとの戦争がはじまります。一番のターゲットはマリファナなわけだけど。
で、それから40年間、1兆ドルのお金をつぎ込んで、結果はというと、現在、さらにドラッグは国内に広まりました。

まさにもったいない。1兆ドルというと、現在の日本国家の借金を返しておつりがもらえるでないか。そんだけお金を使って、時間をかけて、人をかけて、なんにもならなかったというこの状況。

ドラッグの撲滅は不可能だ、それより管理するほうが現実的な解決策だ。もうアメリカは結論を出したのね。

それをデイブスペクターが指摘してた。どうせ撲滅できないなら、せめて管理すべきだと。

で、関口はんがまたきれいごとに流そうとして、もうきれいごとでは解決できないんです。
より現実的に、具体的に。
精神科のドラッグ問題専門家も「ダメ絶対」では、もうダメだということがわかったと言ってました。

5年間で確実に進化しております。意識、ムード、流れ。
次の5年間で日本も、もう変わるでしょう。

ドラッグの完全禁止は無理だ。管理が妥当だ。大麻に関しては、世界並みに解放するのが正解である。





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