研究:医療大麻法は若者の使用増加に結び付かない

投稿日時 2015-01-04 | カテゴリ: NORML News

2014年4月24日(木)

ロードアイランド州lプロビデンス:『青年期の健康ジャーナル』(Journal of Adolescent Health)オンライン版で公表されたデータによると、医師推奨のもとで大麻の医療使用を合法とする州法の制定が、若者による大麻使用を増加させる原因とはならないとのことだ。


ロードアイランド州立病院とブラウン大学の研究者らは、医療大麻法の影響を評価した。評価には、合法化前後の州を一つのコーホートとし、報告された若者の薬物使用に関する傾向を20年以上にわたり調査した。研究者らはこれらの傾向と、医療大麻法を採用していない州を比較した。

「どの州の組み合わせでも、政策変更の前後で、大麻使用について統計的に重要な違いは確認されていない」と研究者は報告した。また、医療大麻法を認可している幾つかの州では、大麻使用に関する若者からの自己報告は減少していることを確認した。「回帰分析において、政策変更に関連した形で大麻使用が全体的に増加したという蓋然性は確認できなかった。」と研究者らは述べた。

研究者らは次のように結論付けている。「当研究では、医療大麻の合法化に関連した形で、若者による大麻使用の増加は確認されなかった。・・・これは、「誤ったメッセージを発信している」という懸念が過度な心配であった可能性を示唆している。・・・我々の研究は、・・・従来の医学療法では安堵をえられなかった人への思いやりと、若者の安全と健康とのバランスを取りたい政策立案者をいくらか勇気付けるものになるであろう。」

アメリカ公衆衛生ジャーナル(American Journal of Public Health)で公表された2013年の研究では、次のような類似した結論がなされた。「州単位における医療大麻法の可決を通して、それらの州に住む若者が生涯期間・30日間における大麻使用のどちらでも、普及に関して統計的に重要な影響は確認されていない」。

また、モントリオールにあるマクギル大学の研究者らによる2012年の研究では、「医療大麻法の成立によって、若者による、過去のひと月の使用量は減少しており、月々の使用に関して危険性が認められる有意な影響は確認されなかった。・・・この推定結果は、報告されている若者の大麻使用は、医療大麻の制定に伴い、実際には減少する可能性を示している」と報告された。

詳しい情報は、NORML事務局長アラン・ピエール((202) 483-5500)、またはNORML 副事務局長 ポール・アルメンターノ(paul@norml.org)までお問い合わせください。この研究の全文"The impact of state marijuana legislation on adolescent marijuana use" は、Journal of Adolescent Healthから閲覧可能です。

Source: NORML NEWS
Study: Medical Cannabis Laws Not Associated With Increased Use By Adolescents
Thursday, 24 April 2014

翻訳:ゴブリン





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