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 2014年7月10日（木）
カナダ オンタリオ：『精神薬理学ジャーナル』（Journal of Psychopharmacology）のオンライン版に公表された臨床データによると、合成カンナビノイドの一つ、ナビロンを投与すると、心的外傷後ストレスの諸症状を緩和するという。
オタワ大学精神科の研究者らは、矯正施設に入居する、精神衛生上問題のある被験者 104 名における補助治療として、ナビロン（米連邦食品医薬品局（FDA）が承認した選択的 CB1 作動薬）の安全性と効果を評価した。
研究者らの報告によると、ナビロンの投与により、悪夢や不眠症など、 PTSD の症状が著しく改善した他、慢性痛にも主観的な改善が見られた。また、ナビロン治療により、被験者らの処方薬、とりわけ抗精神病薬や鎮痛薬の服用が減った。
その結論は次のようなもの。「この研究により、ナビロンが、精神的に深刻な病態にある、矯正施設の入居者の併発障害に対する安全かつ効果的な治療薬になることが裏付けられた」。
ジャーナル『臨床薬検査』（Clinical Drug Investigation）で先月公表された臨床試験データにおいても同じように結論された。「慢性的な心的外傷後ストレス（PTS）の患者における吸収性 THC 製品の投与により、症状の重症度、睡眠の質、悪夢の頻度について、統計学的に著しい改善が見られた。
ニューヨーク大学医学部の研究者らは 2013 年、PTS 患者は、アナンダミド（内因性カンナビノイド神経伝達物質）の生産が減少していることを指摘する研究結果を公表。その中で、人体におけるカンナビノイドの生産が増加すると、脳内の化学物質と精神面のバランスが回復する可能性があるという仮説を立て、次のことを確認した。「今回の結論により、大麻など植物由来のカンナビノイドが恐ろしい悪夢や他の PTSD の症状の緩和を助け、同病の患者らに有益に働くという新たな証拠が少なくとも部分的に実証された」。
詳しい情報は、NORML副事務局長ポール・アルメンターノ（paul@norml.org）にお問い合わせください。この研究の全文 "Use of a synthetic cannabinoid in a correctional population for post-traumatic stress disorder-related insomnia and nightmares, chronic pain, harm reduction, and other indications" は、 Journal of Psychopharmacology に掲載されています。
Source: NORML NEWS
Study: Synthetic Cannabinoid "Safe And Effective" Treatment For Post-Traumatic Stress
Thursday, 10 July 2014
 翻訳：bongyo
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