ニューメキシコ州 大麻合法化決議案が議会運営委員会を史上初めて通過

投稿日時 2015-02-24 | カテゴリ: 海外情報

2015年2月12日(木)

ニューメキシコ州サンタフェ:ニューメキシコ州立法府の委員会は今日、史上初めて、大麻の税制化と制度化法案を投票により承認した。結果は、5 対 4 という票差。議会運営委員会(Senate Rules Committee)は、ニューメキシコ州 オルティス・イ・ピノ(Ortiz y Pino)上院議員(民主党 12区 ベルナリオ郡)の議会合同決議案(Senate Joint Resolution 2)(SJR2)を通過させた。


SJR2 は、同州において、21 歳以上の成人による大麻の所持と個人使用を許可し、また、大麻の製造と販売、税制を可能にする法案。

麻薬政策連合(Drug Policy Alliance )(DPA)の同州代表エミリー・カルテンバッハ氏は、次のように述べた。「今日の投票は、2016 年に州全体で行なわれる有権者投票にこの案件を掛ける過程のスタートです。... ニューメキシコ州の大麻禁制は明らかに失敗しています。禁止法は大麻の使用を減らすどころか、結果的に、犯罪の増加や人種格差、莫大な予算の無駄遣い等を生んでいます。オルティス・イ・ピノ決議案によって、州議会には、分別ある改革を介して州民全体の健康と安全をいかに向上できるのか、再検討してもらえます」。

リサーチ・アンド・ポーリング社(Research and Polling)が行なった 2013 年の世論調査では、ニューメキシコ州の登録有権者の過半数(52 %)が成人対象の大麻合法化を支持すると答えている。なお、無党派層の 50 %、18 歳未満の子供を持つ親の 60 %が合法化を支持した。また、有権者の約 40 %は、この案件に関する候補者の立場が、州議会議員や連邦議会議員代表選出の際、自身の投票に影響することはないとし、31 % が、もし大麻に関して罰則の軽減、もしくは税制化・制度化を支持するならば、その候補者に投票する可能性があると回答した。

ニューメキシコ州はこれまで、コロラド州に注目し、昨年同州で発効された、連邦初の大麻税法・規制法(医療目的以外の大麻の販売と個人使用の制度化)の影響を評価している。コロラド州で 21 歳以上の成人による大麻の購入が可能になってから、2015 年 1 月で 1 年になった。また同州では、2 年以上の間、成人による一定量までの大麻の所持と栽培を認めている。

コロラド州歳入局によると、大麻の販売が合法化された初めの 10 ヶ月間で、同州は約 4,000 万ドルの税収入を得た。デンバー市では、2014 年 1 月からの11ヶ月間に暴力犯罪率の減少が(前年の減少傾向に続いて)確認された。また同州交通省によると、州全域の交通死亡事故数は引き続き減少している。また、これまで 800 万ドル以上が、青少年教育と麻薬防止対策への資金として割り当てられている。

常識的な薬物政策を考える学生団体(Students for Sensible Drug Policy)(SSDP)のニューメキシコ大学支部長 ブレット・フェルプス氏は、次のように述べた。「今日は、ニューメキシコ州民にとって歴史的な日です。... 州の立法府は、この州で大麻を制度化・税制化するため、常識的な政策の作成に向けて勇気ある一歩を踏み出しました。 これは市民が決断を下すべき案件で、SJR2 はそれを可能にするものなのです」。

麻薬政策連合(DPA)は、「対麻薬戦争は利益よりも損害を生んでいる」と考える市民の団体。科学や健康、慈悲、人権を元に薬物政策について主張、闘争しており、(米国において)その分野で主導的な組織である。

Source: NORML NEWS
New Mexico's Marijuana Legalization Resolution Passes Out of Senate Rules Committee on a Historic Vote
02/12/2015

翻訳:bongyo





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