研究:習慣的な大麻の喫煙により肺ガンのリスクが増加することはない

投稿日時 2015-02-26 | カテゴリ: NORML News

2014年6月26日(木)

カナダ トロント:『国際癌ジャーナル』(International Journal of Cancer)が紙面版の発行前にオンラインで公表したデータによると、習慣的に大麻を喫煙している被験者は、時々喫煙するか、または全く喫煙しない人々に比べて、肺ガンのリスクは高くならないという。


 

カナダ、ニュージーランド、英国、米国の研究者らから成る国際研究チームは、世界中から収集した、被験者 5,000名以上(2,159 名の症例群と 2,985 名の対照群)が対象の 6 件の症例対照研究のデータを分析した。

結論は次のようなもの。「今回の統合分析の結果、習慣的な、もしくは長期的な大麻喫煙者らの肺ガンのリスクが増加することは証明されなかった」。 

研究チームは以前にも、米国癌研究学会(American Academy for Cancer Research)の 2013 年の定例会において分析データを発表していた。 

同チームの研究結果は、『米国胸部学会史』(Annals of the American Thoracic Society)に公表された 2013 年のレビューの結果と類似している。その結論は次のようなもの。「習慣的な大麻のみの使用は、肺機能に重大な異常はもたらさないと考えられる。... 全体的に見て、習慣的な大麻の喫煙による肺の合併症のリスクは比較的低く、タバコの喫煙よりもはるかに低いと考えられる」。 

同誌に掲載されている付随論評も、「大麻の喫煙により、慢性閉塞性肺疾患(COPD)や気管支ガンのリスクは増加しない。実際は、 少量の大麻は両病状などから身体を守る可能性があることがわかっている」としている。 

これまで複数の前臨床研究で、カンナビノイドには、肺ガン細胞の増殖抑制などの抗ガン特性があることが証明されている。それにも関わらず、被験者においてその結果を再現するような比較臨床試験は行なわれていない。

詳しい情報は、NORML副事務局長ポール・アルメンターノ(paul@norml.org)にお問い合わせください。この研究の全文 "Cannabis smoking and lung cancer risk: Pooled analysis in the International Lung Cancer Consortium" は、International Journal of Cancer に掲載されています。

 

Source: NORML NEWS
Study: Habitual Marijuana Smoking Not Associated With Increased Risk Of Lung Cancer
Thursday, 26 June 2014

翻訳:bongyo





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