前略 高橋朋検察官殿
桂川さんの前回の公判、被告人質問でしたが、私は以前からの約束があり、傍聴できませんでした。そして、過日、その裁判記録を読み、高橋朋検察官への怒りが込み上げてきました。
高橋検察官は、被告人が大麻を無償譲渡していた病人たちの具体的な病名や、大麻がその疾病にどのように効果があるのかを訊きました。
桂川さんも私も医学や薬学の専門家ではありません。が、桂川さんが譲渡していた病人にも大麻が効くであろうことは、書証として提出した学術論文や海外の現実などを見れば、一定の理解は素人にもできます。
高橋検察官、あなたは、証拠調べにおいて、弁護側が提出した、あなたの問うた病気を含む、多数の学術論文について、「関連性がないから不同意」と言ったのではありませんでしたか?
桂川さんや私が病人たちに渡していた大麻が、その病気にどのように効くのか、関連性があるからこそ書証として学術論文を出したのに、それを「関連性がないから不同意」と言って退けておいて、今さらなんですか?
「罪作り」とは、まさに検察のためにある言葉だと実感しています。
草々
被告人 白坂和彦
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