【桂川裁判】 被告人上申書

投稿日時 2015-03-10 | カテゴリ: 桂川さん裁判

以下、桂川さん提出の上申書です。



平成25年 (わ) 第174号
長野地方裁判所松本支部 御中

平成 27年 3月 10日

上 申 書

大麻取締法違反被告事件
被告人 桂 川 直 文

 私は 30 年以上にわたり大麻を栽培してきました。その中で、大麻草は人類にとってもっ とも有益な植物であること、それ故に米国を発祥に規制された事実を知りました。

 我が国ではマスコミの偏向報道と旧厚生省の正確な大麻情報の非開示により、国民に著 しい誤解を招いている実態を認識し、平成 5 年より大麻使用の有益性、無害性、大麻栽培 の正当性を社会に訴える活動を今日まで同志達と共に展開してきました。

 私の大麻草栽培と海外での知見から得られた大麻草の真実をここに述べます。

1.大麻問題は決着がついている

 大麻の規制は第二次大戦後、アメリカが世界の同盟国に押し付けたものです。日本では占領軍命令として昭和 23 年に立法化されました。その一方で、イスラム国家のように大麻取締法の無い国もありますし、アフリカ、中東、インド亜大陸、東南アジアの人々は伝統 的に大麻を嗜好品として喫ってきました。インドでは紀元前から大麻は人々に喫われてきました。(インダス文明の遺跡から大麻パイプが発見されている) 西側同盟国でも 1976年 オランダ合法、1984年スペイン合法、1993年ドイツ憲法裁判所で大麻取締法は憲法違反であるとする判決が下り、現在、日本を除くG8主要先進国すべてで大麻は合法となっています。

近年、人間の体内に、有害とされてきた大麻の主成分THCの受容体(アーナンダビド) が発見され、それが多幸感を惹起させることが明らかになり、大麻はすべての薬物、食品のなかで、致死量の無い最も安全なものと証明されています。私の経験からしても、大麻ケーキのような形で大量に経口摂取したところで、眠くなるだけで何ら副作用はありません。私たちは遺伝子レベルで大麻と親和性があったのです。

また大麻は無害どころではなく、様々な病気に効果があることが判り、身体の免疫力も向上させることが明らかになっています。現に私は三十年来、病気らしい病気をしたことはありません。さらに世界に大麻規制を押し付けたアメリカ各州で大麻合法化がすすみ、連邦政府がそれを容認したことで、日本でも世界でも大麻を規制する理由は消滅しています。とはいえ、今日まで私が行ってきたことは一時期を除き違法行為であったこと、検挙の度に迷惑をかけた人たちが多数いたことは事実ですので、そのことは衷心より深くおわび申しあげます。

2.大麻、マリファナは我が家でも栽培されていた麻のことだった

 日本では大麻を一般人が喫煙する習慣はなかったものの、縄文時代から大麻は栽培されてきました。泥土層から発掘されて、当時の生活が生々しく窺えた福井県鳥浜遺跡では大量の麻布、麻縄、麻糸、麻の実が発見されています。戦前までは貴重な国産資源として栽培が奨励されて、長野県は北海道、栃木県、群馬県などとともに上質な大麻の産地でした。 私の自宅がある長野県北安曇郡池田町は天平年間からの大麻の産地で、租、庸、調の調とて麻の衣、袴が朝廷に納められ、正倉院御物に日本最古の目録として信濃国安曇郡前科郷 麻山里(しなののくにあずみごおりさきしなのごうおやまのさと)の記録があります。資料 1

 私が1970年代末に大麻を覚えると同時に知ることとなった、大麻、マリファナ、麻が同じ植物である事実は驚きでした。当時は同じ北安曇郡の美麻村(現大町市美麻)には大麻畑があり、郡内の山間地や松本盆地の山麓各所に野生大麻の群落がありました。時代の最先端は東京ではなく地元にあったというのは感激でした。そして大麻取締法を読んだときはさらに驚きでした。大麻がいかなるものでも、栽培で懲役七年の量刑はあまりにもおかしいと思えました。というのも、町内の種苗店では小鳥のエサとして麻の実が一袋五百円くらいで販売されており、それを庭に撒いておけばぞくぞくと芽がでてきたからです。

 大麻の幼苗を発見した私の母は「あらま、こんなところに麻が生えている、警察に見つかったらえらいことになる」そう言って麻をすべて抜いてしまいました。母は大麻草と大麻取締法を知っていたのです。母の実家は大麻農家で、夏休みには毎日麻の皮むきを手伝ったことを語りました。私の自宅の土蔵には麻繊維の束がいくつもあり、祖父がそれをしばりものに使っていました。戦前は我が家でも大麻を栽培していたのです。

 私は父母や祖父に、なぜ大麻栽培が禁止されたのか問いましたが「戦後になってだめに なった」というばかりで理由は知りませんでした。
1979年にボブ・マーリーが来日公演を果たし、レゲエ・ミュージクが紹介されました。
「大麻を喫いなさい」と歌う詞は鮮烈でした。ほとんどのレゲエ・ミュージクは大麻賛歌 ばかりでした。日本では悪いものとされて禁止されているのに、これはどうしたことだろうと思って、調べてみると、レゲエの背景にあるジャマイカのラスタファリズムという宗教は大麻喫煙を教義にしていたのです。私はラスタファリズムの信者になることにしました。憲法では信教の自由が認められていますので、これで私の行為は違法ではないと勝手に思いました。

3.大麻取締法はアメリカ企業の利益と法務当局の都合で立法化された

 書証として提出した「裸の王様」は、1930年代にアメリカで、いかにして大麻取締法が成立したかをジャック・ヘラーという人が調査して書いたものです。「裸の王様」とは、童話に題をとった大麻取締法のことです。ここには、いくつかの業種の複数の企業と法務当局の都合で大麻が規制されたことが、証拠が付けられて詳しく述べられています。その概 要を述べます。

・石油化学会社 ナイロン等の化学繊維を普及させるために大麻を排除しようとした。
・製薬会社 薬草として使用されていた大麻を化学合成薬品と競合するとして排除しようとした。
・ビール会社 禁酒法が廃止されて、ビールで儲けるため競合する大麻を排除しようとした。
・新聞社 誰でも簡単に栽培できてパルプ原料になる大麻を排除しようとした。
・アメリカ法務当局 禁酒法廃止に伴う余剰捜査員を大麻摘発に向けるため大麻取締法を策定

 ここで、新聞社は大麻規制に関係ないと思うかもしれませんが、深くかかわっています。 今も昔も新聞社の経営は購読料ではなく、広告料で成り立っています。大麻非難キャンペ ーンを主導した新聞王ランドルフ・ハーストは広大な森林資源をおさえていました。電子メディアの無い時代、紙を独占することは大権力であり、大きな広告料収入に繋がるのです。そこで一年草で、誰でもどこでも栽培できて、簡単にパルプの原料になる大麻草を排除しようとしたのです。

4.資源として、医療用として、すばらしい大麻草

私の経験から、大麻草はどんな荒地でも、ある程度肥料があって梅雨期に雨さえふれば、無農薬、無耕作、無除草で2メートル以上に育ちます。

 大麻は地上最大のバイオマス生産力があり、繊維は地上最強のひっぱり強度があります。 6か月で木質化するので、そのままパルプ原料になります。それは同じ面積の木材の4倍以上で、ヨーロッパの耕地の 13%に大麻を植えれば、域内の紙の1年分がまかなえるとの試算があります。大麻の幹は建材、断熱材としても使われています。

 麻の実は大豆なみの高タンパクで、種からとれる油は不飽和脂肪酸の多い上質なものです。日本では産業が縮小し機械化が進みませんでしたが、先進国では効果的な大麻脱穀機、 殻むき機が開発されています。日本には主にカナダ産が輸入されていて、大麻メニューのあるレストランで、大麻料理の素材として使用されています。また、プラスチックなど、石油からつくられるすべてのものは大麻草からつくれるといわれています。

 オランダで喫うための大麻が品種改良で開発されるまで、嗜好用大麻はおもに大麻樹脂として喫われてきました。先進国において、未受精のシンセミア(花穂)として、大麻草そのものを喫うことが一般的になり、THC以外の微量アルカロイドも喫うことになり、それらがTHCと複合して様々な病気に効くことが判り、医療大麻の道が開けました。
私が確認した副作用の全くない医療大麻の効果を述べます。

・癌 痛みの緩和、食欲増進、癌の進行抑制(食事療法と併用で癌細胞の消滅例あり)
・緑内障 眼圧低下で進行抑制(大麻には毛細血管を膨張させる作用がある)
・多発性硬化症 痛みの緩和、食欲増進、 進行抑制(大麻には病気の原因となる神経細胞膜剥離を止める効果がある)

 その他、あらゆる神経系疾患に効果があるようです。不眠症にも効果あり。最近では大麻の葉や花を生のまま、青汁のようにして、果物ジュース等で割って飲むのが効果的であることが判ってきました。この方法だと酩酊成分THCが活性化しないので、 大麻を喫わない人にも勧めることができます。

 大麻製剤の鎮痛剤として、「マリノル」「サティバックス」が販売されています。また茎 から抽出されたCBDは医薬品ではないものの、てんかんに劇的効果が確認されています。

5.先進国では大麻は大産業になっている

 平成5年、私の友人である宮下賢一氏の、東京地裁での大麻取締法違反事件判決において、担当の横田裁判官から「確かに大麻には害悪は無いが、大麻合法化には世論の要請が必要である。そのために社会運動をしたらどうだろうか」との示唆を受けて「麻の復権をめざす会」を宮下と私が中心となって結成し、大麻の無害性、有益性を社会に訴えて現在まで活動してきました。

 平成6年、内外の大麻情報を集めて「フリータイムス・天与の薬草大麻の真実」という 20 ページの小冊子を刊行したところ、それを読んだフジテレビの番組制作下請会社のディ レクターから、番組への出演依頼がありました。それはオランダのアムステルダムで「カ ンナビス・カップ」と呼ばれる大麻品評会が毎年 11 月に開催されており、それを取材して 番組をつくりたいので、顔と名前を出してもいいという同志を募り、審査員として出演し てほしいというものでした。

 オランダでは喫茶店で大麻が喫えることは聞いていましたが、実際に出掛けてみると想像以上のものでした。当地には大麻種苗会社が何社もあり、喫うために品種改良された大麻が市内の「コーヒーショップ」と呼ばれる大麻喫茶店で販売されています。16歳以上なら誰でも買い求めそこで喫煙することや、持ち帰ることができます。ちなみに大麻メニューのない喫茶店は「カフェ」「カフェバー」と呼ばれ、大麻喫茶と区別されています。

 カンナビス・カップに今年の新種としてエントリーされていたり、喫茶店やみやげ物店 で購入できる、優性遺伝第一世代品種「F1」と呼ばれるブランドものの大麻は衝撃的でした。芳醇な味と香りは、まさしくプロがつくる商品作物といえるものでした。これなら誰にでも、さわやかな嗜好品として勧めることができます。我々が日本で喫っていたのはいったい何だったのか、合法化とはこういうことなのかと感慨に浸りました。嗜好品としての大麻は、各メーカーのブランド名がつけられ、バッズ、苗、種子のいずれの段階でも 流通しています。

 私たちが出演した番組は「マリファナ・ナンバーワン」というタイトルで、平成7年1 月にフジテレビの深夜枠で放映され反響を呼びました。資料 2

2002年 3月、スイス連邦の首都ベルンで毎年行われている「カナ・トレード」、邦訳すれば「大麻国際見本市」ともいうべき催しを取材し、雑誌に写真とレポートを発表しました。スイスは永世中立国で大麻取締法は無いと聞いていましたが、本当にこのようなイベ ントが行われているのか興味がありました。
会場となった、郊外のベルン・エキスポという展示会場は、大麻関連企業世界 147 社がブースを構えて出店し、ざっと見たところ、約2千人くらいの入場者で賑わっていました。 種苗、栽培システム、肥料、喫煙グッズ、アクセサリー、建材、衣料、紙、食品、飲料、 医薬品、化粧品、大麻アート、大麻業界誌の各企業が出展しており、大麻を喫いながら商談をしていました。資料 3

6.我々はすでに大麻文化の中で暮らしている

 1984年にポール・マッカートニーが成田空港で、大麻取締法違反容疑で逮捕されたときは、ファンとして日本人として恥ずかしく残念に思いました。町内の知人は「あんな人でも大麻をやるんだなあ」と言った時には、「あんな人だからこそ大麻をやっているんだ」と言いたくなりました。ローリング・ストーンズが長い間日本公演が実現しなかったのは、 彼らがステージで大麻を喫うからでした。

 このように、ロックに限らず、レゲエはもちろん、ジャズ、ブルース、ポップス、ヒップホップ、テクノなどの現代洋楽と呼ばれる楽曲の多くは、大麻を喫った感覚でつくられ ているのです。一部のロック、テクノ系のものには、大麻をきめて聴くことを前提としているものもあります。現在、ミュージシャンや音響関係者には大麻は必需品になっています。芸能人に大麻使用者が多いのも、役作りなどで大麻が有効だからです。
これ以外にも、デザイナー、現代アーティスト、作家、画家、工芸家など、創造的作業に関わる人々全般に大麻が有効なものになっています。

7.大麻は日本の草、国草ともいえるものです

 大麻は米とともに古代より我が国で栽培され、生活に必要なものがつくられてきました。 子供の「七五三」は大麻の葉の割れた数のことで、大麻のように真っ直ぐ、すくすく育つ ようにとの願いから名づけられたものです。
神道では大麻草は神の依り代として、各神社の神札(おフダ)を大麻と呼んでいます。現在、 栃木県鹿沼の大麻草からとれる繊維のほとんどは神社庁に納められ、しめ縄、鈴縄、幣帛 など、神道祭具に加工されています。

 記紀神話の天岩戸開きに登場する、天之太玉之命(アマノフトタマノミコト)は別名大麻比古之命(オオアサヒコノミコト)とよばれる大麻の神様で、徳島県鳴門市大麻町にある大麻比古神社の祭神です。全国にある大麻神社の祭神は、富士山に鎮座する木花開耶媛命(コノハナノサクヤヒメノミコト)で、この神様は大麻草の守護神とされています。

 大麻取締法立法化にあたり、「大麻は日本人の魂である。せめて免許制にしてほしい」とマッカーサーに懇願したのが昭和天皇だったとの逸話がありますが、確証はありません。 しかし、天皇の真の即位式である大嘗祭において、「あらたえ」と呼ばれる麻の衣を着て天 皇は式に臨まなくてはならないとされています。今上天皇もあらたえを着て即位しました。

 あらたえは、皇室祭祀を司った忌部(いんべ)氏の子孫達による「あらたえ奉賛会」により 徳島県麻植郡小屋平村にある大麻畑で、大麻取締法に則って栽培された大麻からとれた麻 繊維をつかって織られます。 資料 4

 こうした事実から、桜が日本の花、国花なら、麻は日本の草、いわば国草ともいえる植 物ではないでしょうか。大麻を悪いものとし、天皇陛下のための大麻畑さえ制約する現行 法は、日本の国体を少なからず冒涜していると思わざるをえません。

 私は平成10年から平成13年まで、長野県知事田中康夫より大麻栽培者免許を交付され、 自宅隣接地で大麻を栽培し、町内の皆さんに大麻がいかなるものか教えました。「なかなか よい」「たいしたことはない」「よくない」との感想でしたが、「これはモノ好きがやるものだ」という意見では一致していました。また、山間地にある当町広津地区の年配者は、戦時中タバコが手に入らないときには、麻の葉の乾燥したものを喫っていたと語りました。

 一昨年来より私は、池田町長、池田町議会議長あてに、従来より、行政主導の町おこしとして取り組んできた「花とハーブの里」づくりの一環として、将来的に大麻草導入の検討を提言しております。十数年前、姉妹提携都市を模索するため、役場幹部と議員団はハ ーブの先進国オランダを訪れており、大麻はハーブとして認識している池田町民が多く、 地域随一の安曇総合病院も当町に在り、池田町こそ伝統と実績から、日本の医療用大麻産業の嚆矢となるべき処と思えます。また大麻製品国産化と遊休農地の活用のため、地元有力企業も大麻産業への進出を企図しており、私の大麻栽培の経験を企業化に生かせないかとの打診がきております。

8.大麻新時代がやって来た

 私は法律には疎く他の法のことは判りませんが、現行の大麻取締法はその目的が明記されていない、法治国家においてありえない法だと素人ながらに思います。占領下における GHQ命令という、その成り立ちにも正当性が無い、もともとはアメリカの法律です。現状、この日本のネット社会において、私の知る限り、大半の警察官は大麻の無害性を知りつつ「法がある」という理由だけで、国民の大麻愛好者を検挙しているのが実態ではない でしょうか。今回の事件でも私を取り調べた安曇野署の太田刑事は調書を巻くに当たって、「大麻はガンに効くんだってねえ」と切り出しました。医療大麻のことは先刻ご存知で、 あらためて私が説明する必要はありませんでした。県警組織犯罪対策課の関刑事もロックが大好きということで、大麻合法化に賛同していただきました。そして前任の中山検事におかれましては、私がかかわった、いわゆる「大麻本」の読者だったことは驚くべきことでした。叱責の言葉はまったくなく、私に同情的でした。弁護側が提出した書証をほとんど同意したことや、検事調べでのやりとりから中山検事は海外で大麻経験があったと推察しております。

 のき先に林とする「麻」の字が示すように、私たちは麻に育まれ、麻とともに歩んできました。人類の歴史で為政者が大麻草の栽培を刑罰をもって禁止したことなど無かったことです。嗜好品としての大麻が登場したなら、それに課税すればいいと思います。タバコやビールよりも税収が見込めるとの試算があります。酒もタバコもやらず大麻だけという人が、日本でも世界でも増えているようです。資料 5

 大麻を好む国民の多くは、まじめに仕事をして納税している、ごく普通の人々です。なかには社会的地位にある方々もいます。今、日本各地で大麻合法化の声があがっています。 一昨年は東京で、青山から渋谷まで大麻自由化のデモが行われ、私も参加しました。今回 逮捕のきっかけになったイベント「あとの祭り、だから今こそ医療大麻を」も、こうした 流れのなかで行われました。

 「大麻を栽培してはいけない」は「航空機を製造してはいけない」「神話を教えてはいけない」と同列の、戦勝国による敗戦国への命令だと思います。取締法制定から66年が経ち、 大麻と大麻取締法の真実が明らかになって、もう誰でも大麻を喫える時代が来たのではないでしょうか。皆で大麻を喫って、歌って踊るのはこの上なく楽しいことです。それはあたかも地上天国の顕現といえるでしょう。私たちは大麻を中心にして、原発や石油や化学 合成物質に頼らない、健康で豊かな生活の構築をめざしています。このことは憲法で保障 されていることだと思います。

 「法を犯したことは悪いことですが、大麻そのものは決して悪いものではないと思います」前刑において、一貫してそう述べたことで反省していないとされ、2009年5月12日、 京都刑務所を満期出所となりました。その気持ちは今も変わっておりません。大麻草の自由な栽培と使用にこそ人類の未来があると私は確信していますが、大麻が合法の国々でも必要以上に大麻を栽培したり、公然と大麻を喫うすることは咎められます。日ごろから世界の大麻情報に接している私や同志達は、度を越してやりすぎていました。大麻栽培と所持は、現時点では違法行為であったことは事実ですので、その点は大いに反省しております。いずれ日本でも自由化されると思いますが、今後は我が国で正式に合法化されるまでは大麻栽培は控え、大麻合法化運動からは身を引く所存でおります。関係各位の皆様にはお手数をおかけして誠に申し訳ありませんでした。

以上





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