2014年8月28日(木)
ニューヨーク州バッファロー:「中毒行動心理学」(Psychology of Addictive Behaviors)オンライン版において印刷版に先立って公表された時系列データによると、新婚のカップルのうち、大麻を使用するカップルの間では、後々近親者に対する暴行(IPV)が発生する可能性が低いという。
エール大学、ラトガーズ大学およびバッファロー大学の研究者らは、600組以上のカップルについて、夫または妻が大麻を使用していると、結婚して初めの9年間にIPVが発生するか評価研究を行なった。報告では、「この新婚カップルを集めたサンプルグループでは、男女の別なく、結婚後9年間にわたり、大麻を頻繁に使用していればいるほど、IPVが起こる頻度が低くなることがわかった。また、モデレーション分析によって、配偶者が共に頻繁に大麻を使用しているカップルは、男女の別なく、IPVが起こる危険性が最も低いということがわかった」としている。
この研究の指導的立案者は報道発表で次のように述べた。「この研究は、大麻によって、激しい暴力的な争いが増加せず、むしろ減少する可能性があるということを裏付けるものだが、より結論を確実にするため、今後の研究で、この結果の再現と、日常的大麻とアルコールの使用と使用当日のIPVの可能性との検証を行ないたいと考えている」。
「中毒行動」(Addictive Behaviors)誌において今年1月に公表された過去8件の研究では、(大麻ではなく)アルコールの使用は一般的にIPVの増加に繋がることがわかっている。研究者らは「飲酒の日、多量飲酒の日、およびそれぞれの日に飲酒の量が増えれば、それだけ肉体的、性的な暴力行為も増えた。心理的な暴力は、多量飲酒の日にのみ増加した」と報告。「一方、大麻を使用した日には、どの種類の暴力についても増加することはなかった」と結論している。
詳しい情報は、NORML副事務局長ポール・アルメンターノ(paul@norml.org)にお問い合わせください。この研究の全文 "Couples' marijuana use is inversely related to their intimate partner violence over the first 9 years of marriage" は、Psychology of Addictive Behaviorsに掲載されています。
Source: NORML NEWS
Study: Marijuana Use Associated With Decreased Likelihood Of Domestic Violence
Thursday, 28 August 2014
翻訳:なみ
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