研究:大麻吸入器により神経障害痛患者の症状が効果的に軽減する

投稿日時 2015-10-31 | カテゴリ: NORML News

2014年8月21日(木)

イスラエル ハイファ:「疼痛・苦痛緩和薬物療法ジャーナル」(Journal of Pain and Palliative Care Pharmacotherapy)誌オンライン版において、印刷版に先立って公表された臨床試験データによると、気化式定量吸入器(thermal-metered inhaler)での乾燥大麻1回の服用で、神経障害(神経痛)の患者に効果があり、耐性も良好であるという。


イスラエルの研究者らは、慢性神経痛と診断された8名の被験者における最新の携帯型定量服用大麻吸入器(portable metered-dose cannabis inhaler(訳注:前述と同じもの))の効能を評価した。報告によると、同吸入器を使用することで、患者らは、効果的な一定量のカンナビノイドを効率良く服用することができるという。

そして、次のように結論している。「この試験は、薬用大麻用Syqe社製吸入器は無煙の薬物送達システムとして効果的な使用が可能であることを示している。同吸入器では、薬物対血漿の最高濃度における個人間のバラツキを低くできるデルタ-9-THCの薬物動態プロフィールが得られ、吸入薬物の製剤としての標準を満たすことができる」。

過去には、カリフォルニア州立大学サンディエゴ校の医療大麻研究センター(Center for Medicinal Cannabis Research)に所属する研究者らが行なった一連の臨床試験において、乾燥大麻の吸入がさまざまな神経障害痛の治療に有効なことがわかっている。

詳しい情報は、NORML副事務局長ポール・アルメンターノ(paul@norml.org)にお問い合わせください。この研究の全文 "The pharmacokinetics, efficacy, safety, and ease of use of a novel portable metered-dose cannabis inhaler in patients with chronic neuropathic pain: A phase 1a study" は、Journal of Pain and Palliative Care Pharmacotherapyに掲載されています。

Source: NORML NEWS
Study: Cannabis Inhaler Delivers Effective Relief to Neuropath Patients
Thursday, 21 August 2014

翻訳:なみ

 

コメント:この吸入器、相当な「優れもの」で、あらかじめカートリッジにセットされた大麻を、(処方した医者がタブレット端末、Bluetoothを使って)リモートで調節するTHC量で吸入できるというもの。ジョイント派、水パイプ派、ヴェポライザー派、すでに大麻ユーザである方々がいれば賛否両論あるでしょうが、今後、合成でもない、添加物もない大麻を、すべてのカンナビノイドについて成分調節しながら、諸々の症状を患った患者に、医者が個別に処方するという時代も近いのではないでしょうか。

 





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