世界の大麻を巡る情勢は目まぐるしく、刻一刻と変化している

投稿日時 2015-11-06 | カテゴリ: オークランドより by 麻生しげる

麻生しげる

カナダでは、大麻の自由化と大麻事犯の特赦を公約に掲げたトルドー氏が選挙で圧勝した。オーストラリアでも最近になって医療大麻が合法化された。そして本日、メキシコの最高裁判所が医療大麻は合憲であると判断した。アメリカ民主党の大統領候補のバーニー・サンダース氏は大麻を連邦レベルで非犯罪化する法案を上院議会に提出した。

そして日本は・・・


いや、本当に残念だ。時流に乗り遅れていると言わざるをえない。相変わらず、日本という国では罪もない人々を監獄に追いやり、警察や刑務官などの職を確保している。誰にも迷惑のかからない行為を重罪として扱い、嬉々として検挙や収監に躍起になっている厚労省の役人や警察官、刑務官たち。早くこんな馬鹿な法律とは永遠に決別したいものだ。

昨日はオハイオ州でも大麻の合法化が住民投票にかけられた。しかし、これは少数の大富豪の投資家が栽培、流通から販売まで大麻業界の全てを牛耳るという魂胆で、さすがに否決された。もちろんオハイオ州でも大麻が合法化されればいいが、こんな一部の利権屋が儲かる仕組みの法案なんて蹴られて当然だ。最近のアメリカの大麻合法化のニュースはこんな大手資本の話ばかりで、本当にうんざりする。だからこそ、アメリカでは遺伝子組換えのガンジャが出回っているなんて根拠のない噂が立つのであろう。

カリフォルニア州では、2016年の選挙と住民投票を目前に控え、少なくとも10の大麻合法化法案が提出されている。カリフォルニアで大麻合法化を住民投票に持っていくためには、来年の2月4日までに有権者の5%に当たる約36万の署名が必要だ。しかし、ここで頑張らなければならない筈の活動家たちが、それぞれの思惑で動いているようにしか見えない。バラバラの法案が10もあると、当然のこととして、署名も集まりにくいだろう。ここで法案を一本化して有権者をまとめることができれば、カリフォルニアの明るい未来は約束されているように見える。個人の栽培の自由を守るという観点から、資本家の影が濃厚な法案でなければいいのだが・・・。

 

続く..

 

by 麻生しげる





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