研究:CBDの服用でパーキンソン病患者の生活の質が改善する

投稿日時 2015-11-19 | カテゴリ: NORML News

2014年10月2日(木)

ブラジル リベイラン・プレト発:「精神薬理学ジャーナル」誌オンライン版で、印刷版に先立って公表された臨床試験データによると、パーキンソン病(PD)の患者が、精神作用のない大麻成分カンナビジオール(CBD)を服用すると、生活の質が向上するという。


ブラジル サンパウロ大学の研究者らはこのたび、21名のPD患者におけるCBD対プラセボの効能について評価。被験者の健康状態と生活の質について、1日300mgのCBDを服用すると、プラセボに比べ、「全スコアの平均に著しい違いが生じた」と報告した。

CBD対プラセボを評価した別の研究では、CBDがPDの一般的な症状を緩和することはほぼなく、神経保護特性もないという見解が報告されている。

研究者らは次のように結論した。「この研究で、CBDには、併存疾患を起こすことなく、PD患者の生活の質に関連する測定値を向上させる可能性があることがわかった。(中略)今回の研究では、PDの運動症状に関してとりわけ大きな違いは見つからなかったが、PD患者におけるCBDの効用についてより確実な結論を出すためには、より多くのサンプルを使用して、PDの特定の症状に関して組織的に評価する研究が必要である」。

過去の臨床報告では、CBDおよび/または大麻草が、運動症状の改善や疼痛の緩和、睡眠の改善、精神病エピソードの寛解など、PDの症状を緩和する効果があることがわかっている。

PD患者の調査データでは、全被験者のほぼ半数が大麻により症状の緩和を自覚することがわかっている。

詳しい情報は、NORML副事務局長ポール・アルメンターノ(paul@norml.org)にお問い合わせください。この研究の全文 "Effects of cannabidiol in the treatment of patients with Parkinson's disease: An exploratory double-blind trial" は、Journal of Psychopharmacologyに掲載されています。

Source: NORML NEWS
Study: CBD Administration Improves Quality Of Life In Patients With Parkinson's Disease
Thursday, 02 October 2014

翻訳:なみ

個別の報告はまだ翻訳されてないですが→ CBDの適応症

大麻の適応症には、難病と言われる疾病が多いことはとても興味深いことです。

このパーキンソン病の症状の中でも特に、固縮、自律神経系の症状、うつ病などには個別に、大麻の緩和効果、恒常性回復の効果、抗うつ効果が有効だということが多くの研究でわかっています。





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