2015年11月12日(木)
サウスカロライナ州オレンジバーグ:民主党の大統領候補ヒラリー・クリントン氏は今週の遊説の際、連邦における大麻の分類をスケジュール1からスケジュール2へ修正するよう求めた。
なお、同じく民主党の大統領候補マーティン・オマリー氏は過去に、当選すれば、大統領命令で大麻をスケジュール2に修正すると述べたことがある。共和党の大統領候補ランド・ポール議員(ケンタッキー州選出)は、大麻の再分類を求める下院法案の共同提案者である。また、ヴァーモント州のバーニー・サンダース議員は昨週、連邦の規制薬物法のすべての分類から大麻を除外する「2015年大麻禁制終結法案」(The Ending Federal Prohibition Act of 2015)を提出している。
クリントン氏は発言の中で、(大麻の)安全性や治療効能について、「科学的な研究は何もなされていない」と述べている。しかし、国立医学図書館のデータベースをキーワード検索すると、大麻とその効能に特化した科学的な報告書が数千件ヒットする。さまざまな患者における大麻草の治療効能と安全性を評価した、米食品医薬品局(FDA)承認の臨床試験に関するレビューの結果では、「(大麻の)スケジュール1の分類は論証できるものではない。大麻に医療価値がないとか、安全性についての情報に欠けているというのは誤っている」とされた。
クリントン氏の発言について、NORML政治部長ダニエル・キーンは次のように述べている。「連邦法の大麻の分類をスケジュール2に修正すると、コカインと大麻の分類が同等になる。そのように分類されても、実際の大麻の安全性とは矛盾し、依然として禁止薬物として括られたままになる。大麻は、タバコやアルコール類と同じように分類から除外されるべきであり、連邦から干渉されない独自の政策を設ける権限を各州に与えるべきである」。
詳しい情報は、NORML理事長アレン・セントピエールまたは、政治部部長ダニエル・キーンにお問い合わせください。
Source: NORML NEWS
Hillary Clinton Calls For Rescheduling Cannabis
Thursday, 12 November 2015
翻訳:なみ
コメント:民主党の候補者のうちでも大麻の政策についてそれぞれ細かく異なっていて、どの候補が党の代表になるのか、見ものです。どちらにしても、大統領選では、反大麻支持者が多い保守の共和党の勝利は避けてほしいものですね。
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