2015年11月19日(木)
カナダ ハリファックス:「神経免疫薬理学ジャーナル」(Journal of Neuroimmune Pharmacology)で公表された、任意抽出された対照臨床試験の系統的レビューによると、慢性痛治療において、カンナビノイドは安全で効果的である。
ノヴァ・スコシア州ハリファックス市ダルハウジー大学およびモントリオール市マクギル大学の研究者らは、2010年から2014年の間に行なわれた11のプラセボ対照臨床試験の結果を審査した。試験は疼痛治療における、乾燥大麻やリキッド・タイプ、経口用大麻エキス、ナビロン(THCの合成類似化合物)など、さまざまなタイプのカンナビノイド製剤の使用価値について評価したもの。
レビューを行なった研究の大半では、カンナビノイドについて、「著しい鎮痛作用があり」「耐性も良好である」とされた。
研究者らは、「この系統的レビューにより、カンナビノイドは安全で、適度な鎮痛効果を持ち、がん以外の慢性疼痛向けの治療オプションを提供することがさらに裏付けられた」と結論した。
疼痛処理における大麻の安全性と効能について評価した、任意抽出された18の試験のレビューでも同様に、「カンナビノイドは、がん以外の(主に神経障害性の)慢性的な疼痛に適度に効果的で、安全な治療オプションである」と報告された。
カナダの研究者らは今年9月、乾燥大麻を1年間毎日使用している疼痛患者は、対応する対照群と比べると、疼痛が軽減し、深刻な副作用の増加はなかったと報告している。
詳しい情報は、NORML副事務局長ポール・アルメンターノ(paul@norml.org)にお問い合わせください。この研究の全文 "Cannabinoids for the treatment of chronic non-cancer pain: An updated systematic review of randomized controlled trials" は、Journal of Neuroimmune Pharmacologyに掲載されています。
Source: NORML NEWS
Study: Cannabinoids Are Safe, Effective For Pain Treatment
Thursday, 19 November 2015
翻訳:なみ
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