2014年10月9日(木)
イタリア ナポリ:「発がん」(Carcinogenesis)ジャーナル オンライン版で、印刷版に先立って公表された前臨床データによると、精神作用のないカンナビノイド、カンナビゲロール(CBG)を投与すると、抗大腸がん活性が増加する可能性があり、がん性腫瘍の成長が抑制される。大腸がんは世界的に見て、男性では3番目、女性では2番目に多いがんである。
ナポリ大学のイタリア人研究者らは、生体内および生体外の結腸腫瘍形成に対するCBGの効果を評価。CBGがアポトーシス(細胞自然死)を促進し、細胞の成長を減少させると報告した。またCBG投与は、動物実験モデルの結腸腫瘍成長の抑制にも作用した。
結論では、「今回のデータから、精神作用のないカンナビノイド、CBGが生体内における大腸がんの発症を妨害し、大腸がん細胞の成長を抑制することがわかる。(中略)CBGが抗大腸がんの治療薬として、また予防薬として有望であると仮定される」としている。
カンナビノイドと内因性カンナビノイドは前臨床モデルにおいて、単体で、およびその併用により、抗がん活性があり、がん細胞株の中でも、グリオーマ細胞、乳がん、肺がん、リンパ腫の増殖を停止させることがわかっている。
詳しい情報は、NORML副事務局長ポール・アルメンターノ(paul@norml.org)にお問い合わせください。この研究の全文 "Colon carcinogenesis is inhibited by the TRPM8 antagonist cannabigerol, a cannabis-derived non-psychotropic cannabinoid" は、Carcinogenesisに掲載されています。
Source: NORML NEWS
Study: Administration Of Non-Psychotropic Cannabinoid Halts Colon Cancer Progression
Thursday, 09 October 2014
翻訳:なみ
コメント:CBGというからには、これは熱を加えた時に発生するカンナビノイドだということです。元の生大麻に含まれるCBGA(カンナビゲロール酸)にこそ抗がん作用があると言われているようです。カンナビノイドの効能と関係性の図。今米国等で注目されている生大麻ジュースの効能もその根拠で、強力な抗がん作用があるようです。大麻反対派の人たちは精神作用を問題にすることが多いですが、生のジュース(に含まれるTHC酸)には精神作用がありません。実際末期がんの人たちが化学療法の副作用から、がんの進行から救われている事例が多くあります。あなたはそれでも反対ですか?
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