2016年1月14日(木)
コロラド州オーロラ: 『薬物療法』(Pharmacotherapy)誌オンライン版で公表されたデータによると、大麻の服用により偏頭痛の頻度が低くなるという。
コロラド大学スキャッグス薬学薬科学部の研究者らは、121名の成人について、毎月の偏頭痛の頻度に対する大麻の効果を遡及的に評価した。評価対象者は、偏頭痛の診断を受けており、医師により偏頭痛治療に大麻を推奨され、1回以上の医学的フォローアップを受けていた。
研究者らは、85%の被験者が偏頭痛の頻度が減少したと回答し、12%が偏頭痛の発病の前に大麻を使用したことで頭痛が起こらなかったとした。
結論によると、「偏頭痛の頻度は、大麻の使用により、ひと月10.4回から4.6回に減少した。医療大麻に長期的な効果がある可能性に加えて、より好ましい使用法や服用量、偏頭痛治療用の大麻品種があるかどうかについて、さらなる研究が求められている。
過去の症例報告では、偏頭痛の緩和に対するカンナビノイドの効果が証明されているが、これまで、偏頭痛患者における大麻の使用について評価した前向き臨床研究はない。しかし研究者らは一時期、偏頭痛の調整におけるカンナビノイドの効果の可能性を理論化してきた。あるイタリア人研究グループは、「救急薬理学欧州ジャーナル」(European Journal of Critical Pharmacology)2007年版において、慢性偏頭痛患者の血小板中の内因性カンナビノイド アナンダミドと2-アラキドニルグリセロール(2-AG)の水準は、同じ年齢層の対照群に比べて著しく低い。結論では、「今回のデータは、慢性偏頭痛や薬剤誘発性頭痛の病状において、内因性カンナビノイドとセロトニン作動性の機能不全に関わりがある可能性があることを裏付けるものだ」とされた。
詳しい情報は、NORML副事務局長ポール・アルメンターノ(paul@norml.org)にお問い合わせください。この研究の全文、"Effects of medical marijuana on migraine headache frequency in an adult population" は、Pharmacotherapy誌オンライン版に掲載されています。
Source: NORML NEWS
Study: Marijuana Decreases Migraine Frequency
Thursday, 14 January 2016
翻訳とコメント:なみ
私も大麻に関われないと、明らかに偏頭痛の頻度が高くなります。
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