双生児研究:大麻の使用はIQ低下に影響ない

投稿日時 2016-02-25 | カテゴリ: NORML News

2016年1月21日(木)

カリフォルニア州ロサンゼルス: 『全米科学アカデミー会報』(Proceedings of the National Academy of Sciences)が公表した長期的データによると、未成年時における大麻の使用は、知能低下に直接的な影響はないという。


カリフォルニア大学ロサンゼルス校とミネソタ大学の研究者らは、未成年双生児の2つの長期的コホートにおける知能の変化と、大麻の使用との関連性を評価した。参加者らは、9歳から12歳の間、および大麻使用後の17歳から20歳の間に評価された。

報告によると、大麻の使用とIQの低下には用量反応関係はなかった。また、大麻を使用した被験者と、使用しなかった双生児の片方とを比較した場合、知能に大きな違いは見られなかった。

結論では、「今回行なった、大麻の使用とIQの変化に関する最大規模の長期的検討では、大麻の使用が知能低下に直接的な影響を及ぼすことを示す証拠はほとんど見られなかった。(中略)遺伝子不一致の双生児の間に大きな相違や用量反応関係がなかったことで、大麻ユーザに見られる欠点が、大麻の神経毒性というよりも、薬物の使用開始や知能に影響する交絡因子に起因するという結論に至った」とした。

今回の結果は、タバコの喫煙など、可能性のある交絡因子について調整しても、大麻の常用により未成年者のIQや学習能力が低下しないと結論された、『薬理学ジャーナル』(Journal of Pharmacology)誌発表の長期的研究に続くものだ。

詳しい情報は、NORML副事務局長ポール・アルメンターノ(paul@norml.org)にお問い合わせください。この研究の全文 "Impact of adolescent marijuana use on intelligence: Results from two longitudinal twin studies" は、Proceedings of the National Academy of Sciencesに掲載されています。

Source: NORML NEWS
Twin Study: Marijuana Use Does Not Effect IQ Decline
Thursday, 21 January 2016

翻訳:なみ





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