大麻を合法化して年齢制限を設け教育指導しよう

投稿日時 2006-01-31 | カテゴリ: 白坂の雑記帳

カナビス・スタディハウスさんに「検証 カナビスと精神病」というコーナーが設けられ、海外文献の翻訳データだけでなく、大麻の社会政策についての論稿などが掲載された。

★検証 カナビスと精神病

あらゆる物質は有害でありうる。酸素だって使い方によっては危ない。市販の薬にしてもそうだし、酒や煙草も無害ではない。酒や煙草ほどの有害性はないとしても、大麻に限って無害ということはないだろう。 現在は厳罰で規制されている大麻だが、いわゆる非犯罪化では供給ルートの管理ができず、研究や教育もできない。
大麻を合法化して、流通を管理し、研究にも自由な道を開き、得られた成果を医療や教育や産業にフィードバックする。そのような在り方が望ましいのではないだろうか。

●合法化して、年齢制限を設け、教育指導をする

子供たちがカナビスのリスクを犯さないように年齢でコントロールするには、カナビスを合法化して、アルコールやタバコと同じように年齢制限を設けた上できちんと規制する必要がある。精神病が予見できるかどうかにかかわらず、そもそもカナビスの使用が完全に無害であるなどということは他のドラッグと同様にあり得ないのだから、規制してコントロールできるようにすることが重要なのだ。(未成年者と親のための害削減の方法、 16才、18才、21才

アルコールはある条件下では精神病を引き起こすことが知られているが、そのリスクに対してはガイドラインが用意されている。カナビスの場合も、これと同様に、ガイドラインを研究して設定すれば、無節操な使用にはどのようなリスクが伴うかを教育することができるようになる。

一見すると禁止法は究極的な解決法に見えるが、何のコントロールの役割も果たさない。禁止されている状況では、脅しによる教育しかできず、害削減のガイドラインも示すことはできない。流通しているカナビスの品質の管理もできない。無知のままで有害な混入物の入った偽カナビスを使う危険をなくすこともできない。害の削減どころかリスクを拡大してしまう。

このことは、非犯罪化政策にもあてはまる。非犯罪化を合法化の一ステップとみることもできるが、現在のイギリスのように供給が容認されていない中途半端な状態でノーマライズされてしまうと、教育問題にしても異物混入問題にしてもコントロールは無いに等しく、禁止状態と実態は何も変わらない。

(中略)

●合法化は自由化ではない

合法化は自由化を意味するわけではない。栽培や販売を規制・課税してコントロールすることで、未成年者への販売を禁止し、製品の質を表示して保証することで正しい使い方のガイドラインを設けることができる。得られた税金は、未成年者のドラッグ教育に使うこともできる。

数年前、オランダのドラッグ政策機構は次のように書いている。「カナビスの健康リスクは非常に限定されたものだが、完全に無害というわけでもない。もし完全に無害ならば、お茶などと同じルールを適用することができるが、明らかに健康リスクを伴うので、カナビスには特別な法的規制システムを用意する必要がある。カナビスを自由に利用できるようにすべきではないが、規制を設けることでごく普通のものとして寛大に扱うことができる。」(カナビスと精神病の問題、法規制によるコントロールの必要性

カナビスの合法化運動に取り組んでいるグループで、未成年者のカナビス使用まで認めるように主張しているところなどない。害の削減にはコントロールが不可欠なのだ。


薬物行政を管轄する厚生労働省の担当のお役人は、カナビス・スタディハウス全文を5回は読んで、しっかり考え、アメリカの猿真似ばかりせず、我が国としての健全な薬物政策を立案し、推進してほしい。
女は子どもを生む機械だとか、大臣がまるで女をブロイラーのようにしか考えていないありさまでは無理な話だろうか。






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