第6回公判 証人訊問-取調官・関浩太郎警部補に対する弁護人訊問

投稿日時 2015-10-22 | カテゴリ: 白坂裁判

第6回公判記録

証人訊問:関浩太郎警部補(41歳)



弁護人
まず最初に,あなたが本件の捜査にかかわった初めのところでお聞きしたいと思いますけれども,あなたが白坂さんについて,一番最初に今回の捜査のことについて連絡を受けたときに,白坂さんの例えば前科があることとかそういった話は聞いていましたか。

その話は,聞いていませんでした。

白坂さんに大麻取締法違反の前科があるという情報はどの段階で聞きましたか。例えば天平の森の駐車場に着いたころに聞いたとか。

その日は,まだ私自身は確認はしていなかったと思います。

取り調べ中もということですか。

安曇野署へ来てからですかね。いつどの段階で前科があるということを知ったか,はっきりは記憶にありません。

例えばあなたが白坂さんを取り調べしていたときには前科があることとかは御存じでしたか。

記憶はありません。実際に被疑者として取り調べてはいますので,私自身調べていますので,身上を作成するときには間違いなく承知はしておりました。

ただ,任意同行した当日はわからないということですか。

はい。

それは聞いていたか聞いていないかもわからないということですか。

そうです。

では,天平の森駐車場のお話,場面について質問をしたいと思いますが,そうすると先ほどの話だど,あなたが天平の森に到着したときには既にほかの警察官の2名の方が白坂さんに職務質問していたというお話だったと思いますが・・・。

一旦戻ってきてからです。

そうですね,一旦戻って,路上ですれ違って戻ってからのことですが,到着したらあなたもすぐに白坂さんの職務質問に加わったんですか。

はい。

先ほどの話だと4名で職務質問をしていたということなんですが,あなたが職務質問に加わったときには白坂さんは車の中にいましたか,それとも外に出ていましたか。

外にいたと思います。

先ほどの話だと4名の方が白坂さんの前面に並んで職務質問をしていたということでよろしかったですか,位置関係についてお尋ねしますが。

並んで、というか,前面に楕円というか。

4名が弧を措くように。

そうです。

白坂さんの後ろは何かあったんですか。例えば白坂さん自身が車を背にして立っていたとか。

いや,はっきり記憶にはありません。

車両の検索をされたということでしたけれども,白坂さんの車の中について,ダッシュボードの中とかシートの下とかにも大麻がないかとかは確認しましたか。。

検索ではなく,所持品検査です。

車両の中は見ていないんですか。

見ていると思います。私自身は見ていませんが,部下の者は見ていると思います。確認しております。

誰が車両の中を確認したんですか。

矢島部長。

矢島さんは,ダッシユボードの中とかシートの下とかも確認したんですか。

本人の承諾を受けてしているかしていないかは,ちょっとはっきり,私が見ているところ,ダッシユボードを見ているところを見たわけではないので,ちょっとその辺は証言はできません。わかりません。

しないことはないとは言えますか。

やっているとすれば承諾を得て,開いてもらって見せてもらっているはずだと思います。

それから,研修棟に行った際のお話を聞きたいんですけども,まず駐車場から研修棟へ行くときは警察官の方は何人ぐらいが一緒に白坂さんと研修棟に行ったんですか。

その職質した4人ですかね。

職質をしていた方は,全員一緒に向かったと。

はい。

もともと研修棟には何人の捜査官の方がしいらっしゃったんですか。

私が初めてそこに大麻があるっていうのを確認したときには1人しかいませんでした。

白坂さんと一緒に行ったときには何人,研修棟のほうにはあらかじめいらしたんですか。

私,質問しながら向かっていたので,よく人数までは数えていなかったんで,はっきり何人でいたってはちょっと,研修棟の中にいたのかわかりませんが,1名はいたと思います。

先ほど検察官が触れていた捜査報告書だと,少なくとも山田さん,山岸さん,清水さん,小林さんがいたというような記載があるんですけども,捜査報告書にそう書いてあれば,その4人いたのかなという記憶ですか。

はい。

その研修棟についてからなんですけれども,研修棟の入り口というのは基本的には1か所ですか。

いや,奥は確認していなかったので,奥に出入り口があったのかどうかというのはわかりません。

そうすると,ただ一見してわかる出入り口は1か所なんですか。

表の出入り口から入ったので,そのほかにあれば私自身ちょっと気づいてはいません。

その研修棟の中で白坂さんに大麻様の物を確認してもらった場所というのは入り口のすぐ近くですか,それとももう少し中に入った場所になるんですか。

余りはっきり記憶にないんですけども,畳部屋の机の下だったと思うんですが,ちょっとそれが入ってすぐだったのか,大分奥だったのかというのは。まだたしか,その部屋のさらに奥にも部屋があったんで,そんなに奥ではなかったと思います。

確認になりますが,研修棟で発見された大麻様の物の所有者は,白坂さんに聞いたその時点では結局誰の物かはわからなかったんですよね。

はい。

その後なんで、すけれども,それからあなたは白坂さんに,ではこれから安曇野警察署に来てくださいというふうにお話ししましたか。

はい。

この時点で,白坂さんにはまだ大麻所持とかの大麻取締法違反の嫌疑はあったんですか。

疑いはありました。

どのような疑いですか。

やはり大麻ノぐ一パーティーをやっていて,そこでもう2名の者が逮捕されていて, さらにそこに,本人は医療大麻だと言ってまっすが,そこに大麻があったから,もしかしたら本人のものなんじゃないのかという疑いです。

そうすると,そこで発見された大麻が白坂さんのものではないかという意味での大麻所持の嫌疑があったということなんですか。

そうです。

それ以外の大麻所持の嫌疑はなかったんですか。

自宅は捜索していないので,そこまではわかりません。

自宅にもあるんじゃないかとあなたは考えていたんですか。

そういう気持ちはありました。

少し話を戻しますけれども,それであなたが研修棟で安曇野警察署に任意同行を求めたときに白坂さんはすぐに応じましたか。

片づけをしてからだったら行きますと。

それは,研修棟の中でそういう話をしたんですか。

ちょっと研修棟の中だったのか,出てからだったのかのその区別は,はっきり記憶にはないです。

一連の経過の中で,そういった説得を1度しかしていないんですか,それとも何度もやりとりしていませんか。

任意同行の件ですか。

白坂さんとしては,全ての片づけをしてから行くという言い方をしていませんでしたか。

最初はしたかもしれません。

それは,途中で変わったんですか。

荷物が全部乗り切らなかったということではないでしょうか。

残った荷物について白坂さんはどうするというふうに言っていましたか。

はっきり記憶にないです。

荷物そのまま放置していくわけにいかないので,明るいうちに戻ってくるというふうに天平の森でもあなたに言ったんじゃないですか。

済みません,天平の森ではなくて,私の記憶に残っているのは取調室で聞いた記憶はあります。

そうすると,あなたの御記憶では,残った荷物について天平の森に放置したままどうするかという話もせずに,そのまま安曇野署に素直に白坂さんは行ったというふうにお話しされているんですか。

はい。

次に,天平の森から警察署に移動していたときの話ですけれども,安曇野警察署の車両とあなたが乗っている車両は,安曇野署の車両が先導して,あなたが乗っている車が後続したということですが,それぞれの車両の位置関係なんですけども,どれくらいの距離で移動していきましたか。

ある程度,峠道なものですから,お互いぶつかってはいけないんで,ある程度の車間距離はあけて走っていたと思いますけども,どれぐらいの距離って言われでも通常の範囲内だったと思います。

それぞれの警察車両から見て,白坂さんの車両を見失うような距離ではなかったと言えますか。

峠道なので,カーブもあればあれなので,普通の速度で走っていたと思います。

見失う距離だったのかどうか,イエスかノーで答えていただけますか。

見失わないぐらいですか。

それから,天平の森出発するときに1度明科駅に白坂さんが知人,友人を連れていきたいということで,ちょっと進路が変わったことで安曇野警察署の車両が少し先に行ってしまったというお話がありましたが,その後安曇野警察署の車両はあなたの連絡で例えば気づいて戻ってきたのか,それとも安曇野警察署の宮坂さんとかが気づいて戻ってきたのか,どちらですか。

わかりません。

あなたとしては,連絡した記憶はないですか。

連絡していると言われればしているかもしれませんし,向こうが自発的に気ついてとまって待っていれば待っていたかもしれません。

その後安曇野警察署に向かう途中でコンピニに寄ったという話なんですが,誰か捜査官の方が白坂さんを追ってコンビニの中に入りましたか。

入ったのかもしれません。

入ったのかもしれませんということは,あなたとしては御記憶はないんですか。

余りはっきり記憶にはないです。

あなたは,白坂さんがコンビニに入っていくのは見たんですか。

見ています。

ただ,その後誰かがついていったかどうかは見ていない,それとも記憶がない。

被告人を目で追っていたから見ていないのか,ちょっとその辺断言はできません。

先ほどの話だと白坂さんは,コンビニの中でトイレのほうに行ったような様子は見えたということでしたか。

そうです。

警察に到着した後の取調室での位置関係についてお尋ねしたいんですが,先ほどの話だと南奥に白坂さん,机を挟んで北側に関さんということでしたが,取調室の入り口は関さんの背中側にあったんですか。

そうです。

ドアは,一応あけたままだったと。

はい。

先ほど時間のお話が出たかどうかわからなかったので,ちょっと確認をしたいんですが,1通目の白坂さんの調書の作成が終わったのは何時くらいですか。

・・・・・

記憶ははっきりしないですか。

はっきりしません。

一応先ほどから触れている山田さんが作成した捜査報告書の記載によると,一応午後6時ごろに調書の作成が終わったという記載があるんですけれども,報告書に記載があればその時間かなということですか。

はい。間違いありません。

調書の作成が終わった後に,あなたとしては報告をしに行かれたんですよね。

はい。

その報告をした相手というのは山田さんですか。

上司の中川警部だと思います。

そのときに●●さんが以前白坂さんの自宅で大麻を吸ったことがあるという供述をしたという話を聞いたんですか。

はい。

そのときに令状請求をこれからするということについても聞いていたんですか。

するなのか,しているのか,どちらかで、令状請求はするということは。

あなたがその後に取調室に戻ってきたときに天平の森の管理者の●●さんという方が白坂さんと話していたと思うんですが,記憶にありますか。

取調室に●●さんが来たことは記憶あります。

どんな話をされていたんですか。

話の内容までは覚えていません。

その●●さんと白坂さんの話が終わった後に,白坂さんが●●さんが帰ろうとしているところで白坂さんも一緒に帰ろうとしていませんでしたか。

そういった記憶はありません。

帰ろうとした白坂さんにまだ待ってくださいと言いませんでしたか。

帰ろうとしていれば,待ってくださいぐらいは当然言います。

ただ,言ったかどうかの記憶はないんですか。

●●さんが来たというのは記憶にあるんですけれども,話の内容等についてはちょっとわからないんですが,恐らくそこで一緒に●●さんと出ていこうとすれば,ちょっとまだ話が終わっていないので待ってくださいということは言っているはずです。

言った記憶はないんですか,あるんですか。

帰ると言っているんであれば言っています。

帰ると言った記憶はないんですか,あるいは帰ろうとしたと。

帰ろうとしたんだと言われれば,そこでまた説得をして,ちょっと待ってくださいということで,●●さんにもそれなりに説明をして,白坂さんをまだ調べで残してもらうようにお願いしているはずです。

●●さんが帰った後に,今度は2通目の調書の作成のために取り調べをまた再開したと思うんですけれども,それからも白坂さん,もう帰りたいという話を繰り返していませんでしたか。

7時には帰してくれと言った記憶はあります。

2通目の供述調書の作成を始めたときに,最初の出だしの記載が1通目と全く同じじゃないかと,ただの時間稼ぎなんじゃないかという抗議を白坂さから受けませんでしたか。

出だしは一緒というか,似ているふうに思ってはいましたけれども,抗議を受けたかどうかは・・・。

白坂さんからそういうことを言われた記憶はないということですか。

言われたかもしれません。

白坂さんが7時までに帰りたいと言った後に,その後は実際に7時になってからは,あなたはどうしたんですか,帰らせませんでしたよね。

お願いをして,証書を巻き終わるまでもう少し待ってくださいとお願いしています。

それは何度も,いや,もう帰りたいんだという話を白坂さんは繰り返したんじゃないんですか。

ですから,説得をしました。

繰り返し帰らせてほしいと言っていることに対して説得を続けたということですか。

はい。

白坂さん,なぜそこまで説得を続けていたんですか。

調書が終わっていなかったからです。

白坂さんは,参考人として取り調べを受けていたんですよね。

はい。

白坂さん,もう後日でいいじゃないかという話をしませんでしたか。

しています。

どうして後日じゃだめだったんですか。

もう調書を作成し始めて,ちょっとどの時点で後日でもいいじゃないかというふうに言われたかはわからないんですが,まだ調書は作成中であって,また次回であれば,また同じくらいの時間をかけてしまうのも申し訳なかったので,説得を続けました。

あなたとしては申し訳ないかもしれないけれども,白坂さんは別にいいと言っていたわけですか,それでも説得は続けたということですか。

そのとおりです。

あなたとしては,白坂さんがどうしたら説得を諦めようと思っていたんですか。

調書が終わったらです。

調書が終わるまでは,何が何でも説得を続けようと考えていたんですか。

はい。

ちょっと話が変わりますが,取り調べ中にあなたは白坂さんにたばこ休憩を勧めましたよね。たばこ休憩とりますかみたいな形で。

はい。

たばこを天平の森でよく吸われていたので,たばこは吸いたければ吸えますよということは伝えておりました。

白坂さんは最初,いや早く帰りたいからということで断りませんでしたか。いいよみたいな形で。

いや,最初から,ああ,ここ吸えるんだ,じやちょっと吸わせてくださいと言って最初は行きました。

あなたが1回目に勧めたことで,すぐに白坂さんがたばこを吸いに行ったということですか。

はい。

あなたは,白坂さんと一緒に喫煙所に行ったんですよね。

あなた自身は喫煙者なんですか。

今は喫煙者なんですけれども,当時はたしか吸っていなかったと思います。

なぜ一緒に行ったんですか。

話も聞きながらということです。

白坂さん,休憩に行ったんですよね。

ええ。

だけれども,休憩の場でも話の続きをしていたんですか。

はい。

2通目の調書の作成が終わった時間は,先ほどのお話からすると午後8時過ぎということでよろしいですか。

その時点で白坂さんに大麻取締法違反の嫌疑があったんですか。

嫌疑は常に持っていました。

参考人として取り調べをしていたんですよね。

はい。

ちょっと話の視点が変わりますけども,取り調べ中のことなんですが,あなたは取り調べ中も適宜中川さんとかに報告をしに取調室から出ていたんですか。

何回とまでは記憶にはありません。

あなたが取調室から出ている聞は,矢島さんが取調室に入っていたんですか。

そのようです。

あなたは,取調室から出て何をしていたんですか。毎回報告のために出ていたんですか。

1本目の調書を渡しに行ったりとかで出ていったんだと思います。先ほどの●●さんの供述もそうですが,ほかの捜査状況についてもそのときに聞いていたということですか。

はい。

あとその取り調べ中に白坂さんに対して,これまで、大麻についてよく知らなかったけれども,大麻報道センターのサイトを見て大麻合法化に私は賛成だというようなことを言いませんでしたか。これは,後日のことになるかもしれませんが。

賛成とまでは,はっきりは言った記憶はありません。

賛成とまではとおっしゃいましたが,例えばどんな,何か好意的な発言はされたんですか。

好意的なといいますと。私自身,表現の自由だったり,集会,結社の自由というのは憲法でも認められていて,そういった自由は許されるということは話をしましたが,そこで違法なる大麻を扱ったりすることに関しては,それは逮捕されるものだということは常に言っていた記憶があります。

白坂さんが取調室を出るところの話を聞きたいんですけども,先ほどの話だと8時12分ごろに白坂さんが取調室から出たというお話でしたけれども,あなたはすんなりと白坂さんを行かせたんですか。

多少立って,もう少し待ってもらえないかということは言ったかもしれません。

立ち上がって,白坂さん,正面に立つぐらいのことはしたんですか。

正面に向き合っているんで,立ったときにはやはり私も立ちましたんで,立つてはいます。

そうすると,あなたがその場で、立って,ちょっと待ってと言いながらも,取調室の位置関係からすると,白坂さんはあなたの横を通り過ぎて入り口から出ていくことになるんですが,白坂さん,通り過ぎて入り口から出ていくのをあなたは眺めていたということになるんですか。

立って説得はしました,もう少し待ってくれと。

完全に塞がないにしても,白坂さんと入り口の間に1度は立っているんじゃないですか。

そうです。

そこでちょっと待てと説得をしたんですか。

はい。

その説得をあなたがしたとき,その後は白坂さんはどうしたんですか。

そのまま取調室を出ていきました。

そのときには白坂さんをつかんだりとか,そこまではしていないということなんですか。

していません。

白坂さんが取調室から出たときに,あなたは取調室と同じフロアにいた捜査官に対して声をかけましたよね。

被告人が帰るということは一応言いました。

そうすると,フロアにいた警察官が集まってきましたか。

いや,来ませんでした。

あなたは,何でフロアにいる警察官に声をかけたんですか。何のために。

帰ることを知らせただけです。

じゃ,そのまんま帰らせてあげてという趣旨で声をかけたんですか。

帰ってしまうので,説得に応じてほしいという意思はありました。

外にいた捜査官に説得してもらいたいという趣旨で声をかけたんじゃないんですか。

はい,そうです。

その後歩いている白坂さんに矢島さんが声をかけたと思うんですけれども,あなたはその後,そのときは何をしていたんですか。

私もある程度階段付近まではついていっていると思います。

その後1度あなたは報告をしに戻ったんですか。

はい。

白坂さんが駐車場に出ていった後,あなたも駐車場に追いついたということだったかなと思うんですが。

そうですが,はい。

じゃ,ちょっと表現を変えます。あなたが駐車場に戻ったときに,白坂さんの車の後ろにワゴンタイプの捜査車両が駐車しでありましたよね。

それは,捜索差押許可状を持ってきた車じゃないですか。

それが先ほど写真であなたが再現したという写真で言っていた車両ですか。

はい。

ちょっと先ほどの写真についてお伺いしたいんですが,先ほど検察官が示した平成27年10月21日付け捜査報告書添付の写真3,4,5についてですが,これ写真の撮影日はいつですか。逮捕の10日後ぐらいというお話でしたけjもども。

大体です。

撮影者は誰ですか。

その当時の担当していた検事だったと思います。

撮影者が検事であることは間違いないですか。

済みません。訂正します。検事さんに依頼された警察官かどうか,ちょっとその辺ははっきりわかりません。

これは,何のために再現をして写真を撮ることになったんですか。

恐らく検事のほうで,どういった位置状況だったかを知りたかったからだと思います。

そうすると,検事のほうから捜査の違法性,当時は被疑者か被告人,時期的には被疑者ですか,白坂さんが捜査の違法性の話をしているからちょっと当時の状況を知りたいんだと,そういうふうに言われたんじゃないですか。

・・・・・

通常任意同行して毎回再現なんてしないですよね。

済みません,どういった経緯でこの再現に至ったのか,ちょっと今でははっきり記臆にはありません。

あなたは,これまで職務質問の経験が豊富だと思うんですけれども,毎回職務質問から任意同行したときに,このような警察署に着いたときの状況についてを再現して写真を撮ったりとかしているんですか。

いいえ,全てではありません。

する場合だとすると,どういった場合ですか,するとすれば。

・・・・・

捜査の違法性を争われているときとか,そういったときに状況を確認するためじゃないんですか。

そこまではちょっと,私自身であれしたことではないので,そこの辺についてははっきりわかりません。

これ被告人は立ち会っていませんよね。

たしかまだ逮捕されていたときだったと思います。

立ち会っていないんですよね。はいかいいえで答えてください。

立ち会っていないです。

あともう一つお開きしたいんですけれども,先ほど現場の再現状況の写真とかかわりますけれども,この写真で再現した位置関係で,白坂さんの車は自由に出られる状況だったという趣旨なんですか。捜査車両は,全く車両の出入りを邪魔はしていなかったというふうな御記憶なんですか。

そうですね,切り返せば出られる状態ではあったはずです。

先ほど白坂さんの車両はシルバーだと仰っていましたよね,7294の。

はい。

あなたの記憶だと切り返さないと出られない位置関係なんですか。

・・・・・

切り返せば出られると。切り返さなければ出られない位置関係なんですか。

・・・・・

はいかいいえで答えていただければ結構です。

切り返せばだったと思います。

では,ちょっとその後の話に進みたいと思いますが,あなたが駐車場に出てきたときにはもう白坂さんは車に乗車していましたか。

はい。

白坂さんの車両脇には何人いましたか。

3人ぐらいですか。

そこにあなたも加わったんですか。

私を含めて3人です。

あなた以外は,矢島さんと中川さんですか。

そうです。

そこではどのようなやりとりをしたんですか。

居宅の捜索差押の立会人になってくださいとお願いしました。

白坂さんは,何てそれに対して答えていましたか。

嫌ですだったか,すぐには帰らない,家には帰らないとか言っていたと思います。

おおむねそういったやりとりを続けていたんですか。あなたとしては,説得を続けていたんですか。

そうです。

白坂さんの自宅の捜索に消防署員の立ち会いを要請するというような話は説得中に聞きませんでしたか。

聞いています。

どういう経緯で白坂さんはその駐車場から出ることになったんですか。

どうしても立会人としては立ち会えないということであれば,消防員の方に立ち会ってもらうということで,多分そこで立ち去ることになったと思うんですが。

白坂さんが駐車場から車を発進させたのは,大体何時ごろかわかりますか。

先ほどの9時近いところですか。

先ほどから触れている山田さんが作成した捜査報告書だと午後8時55分ごろというふうに記載がありますが,大体それくらし1かなということですか。

はい。

そうすると,発進させるまでは,ずっとあなたは白坂さんの車の脇で説得を続けていたんですか。

説得はしていましたけれども,もう窓を閉め切りにして,その中で電話もかけたりしている時間もあるので,ずっと説得していたというわけではありません。

ただ,3人の矢島さん,あなたと中川さんは,ずっと白坂さんの車両の脇にはいたんですか。

そうです。

それから,令状をとってきた車両は,ずっとその場にいたんですか,途中で移動したんですか。

説得を諦めて現場へ行くときにはその場にいなかったので,被告人が出るときにはもう既にありませんでした。

あなたとしては,白坂さんが駐車場にいるときに,白坂さんがどういう行動をとったらこれ以上説得はできないなと諦めるように考えていたんですか。

どういう状況・・。

つまり車,もう発進させてしまうとか。

発信させてしまえば,その後も後を追ってはいるんですが,同じように後は追っていったと思います。

あなたとしては,白坂さんが車を発進させるまでは,とりあえずその場で説得はずっと続けようと考えていたんですか。

はい。

安曇野警察署の駐車場から白坂さんの自宅へ向かうときのことについてお尋ねします。そのときの車両の位置関係はどのような形ですか。警察車両は,何台がどのような位置で白坂さんの車についていったんですか。

1台だけです。

1台で後ろからついていったと。

そうです。

白坂さんの車は,最初にファミリーレストランのデニーズにとまったんですか。

あそこは,デニーズと,スーパー,アップルランドも敷地内には建っていたので,どちらの駐車場といえば,そこの駐車場ということです。

駐車場でとめた位置関係は,どのような位置でしたか。例えば白坂さんの車両のすぐ隣にとめたとか・・・

いえ,大分離れていた-と思います。

道路との関係では,道路には近い位置にとめたんですか。

私どもは,道路側に多分とめています。

白坂さん,見失わないようには注意していたんですよね。

そうです。

その駐車場を出た後に今度デリシアというお店に入ったはずなんですが。

デリシアは,同じ敷地内なので。

白坂さん,デリシアというお店にも入りましたよね。

はい。

そのときに何をしていたか見ていましたか。

公衆電話で電話もしていたような記憶があります。

公衆電話,そのデリシアの建物内ですか。

外だったと思います。

建物内で白坂さんがどういう行動をしていたかとかは。

全然わかりません。

全くわからないですか。

はい。何か買い物袋を持ってきたので,買い物はしてきたんだろうなということぐらいです。

何を買ったかってわかりましたか。

わかりません。

全くわかんなかったんですか。

わからないです。

後からでも買い物袋の中に何が入っていたかとか。

居宅へ戻ってガサの,捜索差押の立ち会いをしているときに買った荷物を置いて中を見たような気がしますけれども,何を買ったのかというのは全然記憶にはありません。

先ほどから触れている平成25年11月6日の山田佳照警部作成の捜査報告書だと,デリシア穂高の店内に入った後,白坂さんがバナナを購入して建物内の公衆電話を利用していたとかいう記載があるんですが,このときに別にバナナを購入したのを見たわけではないんですか。

多分それ私は見てはいないです。

あなたと同乗してきた捜査官の方が見たんですか。それもちょっと今の話だと難しいですか。

・・・・・

その後今度セブンイレブン,コンビニに駐車したことはありませんでしたか。

はい。

2回ほど駐車したんですか。

そうです。

まず,初めに立ち寄ったコンビニでは,どんなふうに車両を駐車しましたか。白坂さんの車両の隣にとめたとか,どうですか。

いや,常に隣ではないです。離れた道路側だったと思います。

1回目も2回目のセブンイレブンでも道路側のほうに駐車していたんですか。

そうです。2回目は,駐車場には入らなかった記憶があります。

そうすると,道路脇に停車した。

反対側の何か敷地内だったような気がします。

そのコンビニに立ち寄ったときには白坂さんは何をしていたんですか。

やはり公衆電話で電話をしていた様子と,あと何か中に行って何か買っていたこともあったと思います。

何をしているかというのは注意して見ていたんですか。

そうです。

少しちょっと話を戻しますけども,安曇野警察署で取調室から白坂さんが駐車場に出てきた後,駐車場で自動車に乗った後なんですけれど,さらに白坂さんが自分の車に乗った後の話になるんですけども,このままだと車を出せないから後ろにとまっている捜査車両をどかしてくれというふうには言われませんでしたか。

記憶にないです。

そうすると,あなたとしては別にいつでも出せる,車を出したければ出せる状態だったという理解なんですか。

そんなに長い間ずっといたわけではないので,捜索差押許可状を見せても,そこでも立ち会わないと言ったら,それを持って行ってしまったので,来た車にまた捜索差押許可状を渡して現場の居宅のほうへ向かってもらったので,決してそんなに長い時間ではなかったはずです。

その車両が立ち去った後に別の車両がまた近くに駐車したということはありませんでしたか。

ないです。一切ないですか。

はい。

(弁護人訊問了)





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