2016年2月18日(木)
ドイツ テュービンゲン: 「BMCがん」(BMC Cancer)誌オンライン版で公表された研究結果によると、米食品医薬品局(FDA)認定の合成THC(ドロナビノール)の投与は、白血病細胞株の死滅を誘導し、がん患者にとって「毒性の低い治療オプション」になるという。
ドイツ人研究者らは、白血病細胞に対するドロナビノールの効果について評価。合成THCには、「広範囲の急性白血病細胞株において(中略)抗増殖およびアポトーシス促進効果がある」と報告した。この結果は、「急性白血病の実体における(中略)カンナビノイドの臨床での使用について有望な論理的根拠になる」という。
40年以上前の前臨床データでは、研究所において、さまざまなカンナビノイドががん細胞の増殖を阻止できることが証明されている。
2011年には、米国立がん研究所のウェブサイト、cancer.govにおいて、カンナビノイドの抗がん特性が以下の掲載で公に認められた。「カンナビノイドは、がん細胞を死滅させるようだが、非形質転換細胞には影響を及ぼさない。むしろ、その種の細胞が死滅しないよう保護すると考えられる。(中略)統合腫瘍学の実践においては、医療提供者が、症状管理のみならず、直接的な抗がん作用のため、医療大麻を推奨しているケースもある」。なお、その文章はおよそ1週間後に削除された。
詳しい情報は、NORML副事務局長ポール・アルメンターノ(paul@norml.org)にお問い合わせください。この研究の全文 "Dronabinol has preferential antileukemic activity in acute lymphoblastic and myeloid leukemia with lymphoid differentiation patterns" は、BMC Cancer 誌に掲載されています。
Source: NORML NEWS
Study: Synthetic THC Kills Leukemia Cells
Thursday, 11 February 2016
翻訳:なみ
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