2016年3月31日(木)
ミシガン州アナーバー:『疼痛ジャーナル』(The Journal of Pain)オンライン版において、印刷版に先立って公表されたデータによると、医療大麻を合法的に入手できる慢性疼痛患者は、オピオイドの使用が減少するという。
アナーバー市ミシガン大学の研究者らは、慢性疼痛患者244名について遡及調査を行なった。調査対象の被験者は全、ミシガン州法下で合法的に医療大麻を使用する資格を受けており、購入には地域のディスペンサリーに度々訪れていた。
研究によると、回答者らは頻繁にオピオイドの代わりに大麻を使用し、多くは大麻のほうがより効果的であると回答した。
また報告では、「被験者らは、医療大麻を使用することで、オピオイドの使用が64%減少し、医薬品の数や副作用が減少し、生活の質が向上した。(中略)この研究により、慢性疼痛患者の多くは、基本的にオピオイドや慢性疼痛治療用の他の薬剤の代わりに医療大麻を使用しており、大麻の効果や副作用の面が、他の医薬品群よりも優れていることを学んできている」と結論されている。
米疾病対策センター(US Centers for Disease Control)によると、オピオイドの過剰摂取により、毎日40名が命を落としている。
長期間毎日大麻を使用すると、従来の治療に反応しない慢性疼痛患者において、鎮痛が和らぎ、オピオイドの使用も大幅に軽減することがわかっている。また観察的研究によると、医療大麻が許可されている地域では、オピオイドに関連する乱用と致死率の水準が低下していることがわかっている。
詳しい情報は、NORML副事務局長ポール・アルメンターノ(paul@norml.org)にお問い合わせください。この研究の全文 "Medical cannabis associated with decreased opiate medication use in retrospective cross-sectional survey of chronic pain patients" は、The Journal of Pain 誌に掲載されています。
Source: NORML NEWS
More Municipalities Move Forward With Marijuana Decriminalization
翻訳とコメント:なみ
「オピオイドの過剰摂取により、毎日40名が命を落として」いて、大麻の過剰摂取による死者は、これまで皆無。大麻の弊害を持ち出して医療大麻に反対する人たち、また、大麻の研究すら禁止する法律にはたして正義があるのでしょうか。
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