2016年4月7日(木)
オーストラリア パース: 『医学的心理学』誌で公表された研究結果によると、頻繁に大麻を使用すると、メタボリック症候群のオッズ比が著しく低下するという。メタボリック症候群は、健康上の重大な影響の中でも、心臓病や成人発症糖尿病などのリスクを高める高血圧や高血糖、不健康なコレステロール値、腹部脂肪などのリスク要因の一群である。
オーストラリアの研究者らは、同国全土で任意抽出された1,813名の被験者における、大麻の使用とメタボリック症候群の関係を評価した。同症候群は、(過去1年間に大麻を使用していない)非ユーザの63%であったのに比べ、(過去52週の間に少なくとも週1回使用してきた)頻繁なユーザの43.5%に確認された。
結論によると、「過去12ヶ月に大麻を使用したと報告した被験者は、使用していない被験者に比べてメタボリック症候群になる可能性が著しく低い。この関係は、ライフスタイルや社会人口学的特性といった潜在的行楽因子の調整後も、頻繁に使用するユーザに顕著に見られた。(中略)このデータから、大麻には循環器系の代謝を保護する可能性があることがわかる。
『米国医学ジャーナル』(The American Journal of Medicine)において公表された、全米の大麻ユーザと非ユーザに関する2015年の評価では以前、大麻ユーザは非ユーザに比べて、メタボリック症候群になる可能性が50%低いことが報告された。この結果は、大麻の使用と糖尿病マーカーの反比例の関係を示した過去の観察的研究の結果に一致しており、また、大麻ユーザは非ユーザに比べて、胴囲が小さく、肥満度指数(BMI)が低いことを証明した人口データを裏付けるものだ。
詳しい情報は、NORML副事務局長ポール・アルメンターノ(paul@norml.org)にお問い合わせください。この研究の全文 "Metabolic syndrome in people with a psychotic illness: is cannabis protective" は、Psychological Medicine 誌に掲載されています。
Source: NORML NEWS
Study: Frequent Cannabis Use Protective Against Metabolic Syndrome
翻訳:なみ
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