2016年4月14日(木)
イリノイ州シカゴ: 米国心臓病学会(American College of Cardiology)が今月行なった2016年度総会で発表されたデータによると、大麻の使用歴がある心臓発作の患者は、入院中死亡する確率が低いという。
コロラド大学の研究者らは、大麻を使用したことがあると認めた、または大麻の検査で陽性となった3,800名の心臓発作患者と、120万人超の対応対照群を比較。
大麻に陽性の患者らは、入院中の死亡リスクが低く、対照群に比べて大動脈内バルーンポンプ留置に至るリスクも低いことがわかった。研究では、大麻の使用と短期生存率の向上が関連している理由は推測されず、その関連性が他の交絡変数によるものであるという可能性は否定されなかった。
循環器系の健康における大麻の効果は、十分には把握されていない。別の研究データによると、特に大麻未経験の被験者は、大麻により血圧が一時的に上昇する場合があり、心臓発作や脳卒中のリスクに関わる特定のタンパク質が増加する場合がある。大麻の使用により、冠動脈疾患を持つ被験者の死亡リスクは上昇しないが、脳卒中患者は、そのタイプによって、予後が不良になる可能性があるという。
詳しい情報は、NORML副事務局長ポール・アルメンターノ(paul@norml.org)にお問い合わせください。
Source: NORML NEWS
Study: History Of Marijuana Use Associated With Improved Short-Term Outcomes In Heart Attack Patients
翻訳:なみ
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