2016年4月21日(木)
イスラエル テル・ハショメール: 『現代腫瘍学』(Current Oncology)誌において公表された前臨床データによると、カンナビノイド、THCとCBDの投与により、培養液中や動物内における神経芽細胞腫細胞のがん活動が制限されるという。神経芽細胞腫細胞は、従来の治療では十分な対処に至らない侵攻型の小児がんである。
研究者らは、両タイプのカンナビノイドが、神経芽細胞腫細胞の成長能力を低下させ、CBDは優れた抗がん作用を示したことを報告した。この研究は、神経芽細胞腫細胞という特定のがん性細胞株におけるCBDの抗がん特性を初めて立証するものだ。
結論では、「神経芽細胞腫におけるCBDの活動に関する今回の結果は、他の腫瘍におけるCBDの抗腫瘍活動に関する過去の研究結果を裏付けるとともに拡張するものだ。この結果により、THCではなくCBDが豊富な大麻エキスは、精神作用のない、新たな神経芽細胞腫の治療法の発展に適していると言える」とした。
40年以上前からの前臨床データにより、研究室での研究において、各種カンナビノイドにはがん細胞の転移を抑止する能力があることが相次いで立証されている。
米国立がん研究所(cancer.gov)は2011年、ウェブサイトに以下の報告を掲載し、カンナビノイドには抗がん特性が見られることを認めた。「カンナビノイドは腫瘍細胞を死滅させるが、正常細胞には影響を与えないどころか、同細胞を細胞死から保護する可能性がある。(中略)統合腫瘍学の実践においては、医療関係者が、症状管理だけでなく、抗腫瘍効果を見込んで医療大麻を推薦する場合もある」。なお、この文章はおよそ1週間後に削除された。
詳しい情報は、NORML副事務局長ポール・アルメンターノ(paul@norml.org)にお問い合わせください。この研究の全文 "In vitro and in vivo efficacy of non-psychoactive cannabidiol in neuroblastoma" は、Current Oncology 誌に掲載されています。
Source: NORML NEWS
Study: Cannabinoids Limit Neuroblastoma Cell Proliferation
翻訳:なみ
これも、大麻には難病の治療可能性があるという記事。特にCBDには、神経芽細胞腫に「優れた抗がん作用」があるとのことですね。
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