2016年4月21日(木)
フランス マルセイユ: 『薬物・アルコール レビュー』(Drug and Alcohol Review)誌オンライン版において、印刷版に先立って公表されたデータによると、HIVとC型肝炎に重感染した患者において、大麻の使用は、CD4 T細胞の数に悪影響を与えることはないという。CD4細胞は、感染と闘う白血球細胞である。
フランスの研究者らは、HIVとC型肝炎に重感染した患者約1,000名のコホートの自己申告による大麻の使用が免疫機能に及ぼす影響を評価。「CD4 T細胞の数・割合の拡散において大麻の使用が負の影響及ぼすことを示す証拠は全くない」 と報告した。
『臨床感染症』(Clinical Infectious Diseases)誌において2013年に公表された別の臨床データによると、大麻の長期使用が、HIVとC型肝炎に重感染した患者の肝機能に悪影響を与えることはない。
現在、HIVおよび・またはC型肝炎と診断された被験者の多くが、諸症状の治療や、吐き気や食欲不振といった従来の薬物治療による副作用の緩和に大麻を使用していることを認めている。
詳しい情報は、NORML副事務局長ポール・アルメンターノ(paul@norml.org)にお問い合わせください。この研究の全文 "No significant effect of cannabis use on the count and percentage of circulating CD4 T-cells in HIV-HCV co-infected patients" は、Drug and Alcohol Review 誌に掲載されています。
Source: NORML NEWS
Study: Cannabis Not Associated With Adverse Immune Effects In HIV/Hep C Co-Infected Patients
翻訳:なみ
大麻を使用すると他の薬物類と同じように肝機能が低下するとか、大麻は免疫機能を低下させるとかいう説がありますが、その説を覆すものです。CBDが「恒常性を整える」ことからも、こちらの方が信憑性が高いですね。別の研究にも注目しましょう。
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