昨年度まで「ダメ。ゼッタイ。」ホームページのトップには、「このホームページは厚生労働省の委託を受けて運営されています」と書かれていました。ところが、いつの間にか、この断り書きが削除されていました。先日の糸井専務理事への電話インタビューによると、今年度から、同ホームページは厚生労働省の委託による運営ではなくなったそうです。
糸井専務理事の説明によると、麻薬防止センターから委託しないでほしいという申し入れをしたわけではないそうで、厚生労働省の方針によるものだとのことでした。
昨年度まで委託していたものが、何故今年度から委託対象ではなくなったのか、情報公開請求を行いましたが、糸井専務理事によると、今年度に予定されている薬物情報の見直しやホームページの作り変えは、今後も監督官庁である厚生労働省の指導と助言を受けて行うとのことなので、引き続き厚生労働省には麻薬防止センターの公表している薬物情報について監督責任があるということです。
厚生労働省麻薬対策課啓発推進係長の松田氏の説明によると、「ダメ。ゼッタイ。」ホームページは、麻薬防止センターが制作して公開しているものなので、厚生労働省として指導するとか監督するとかいう立場ではないとのことでした。
しかし、大麻が「よもぎを燃したようなクサイ匂い」であるという、ダメ大麻情報の原本である英語原文を翻訳した人の感想を、「クサイと感じる人もいます」に修正したのは麻薬対策課からの指導によるものであり、麻薬防止センター独自の判断ではないと糸井専務理事は説明しているのです。松田氏の説明は、この事実とも矛盾しています。
麻薬防止センター糸井専務理事と厚労省松田係長の説明は全く矛盾するもので、お互いに責任をなすりつけ合っているとしか思えません。特にひどいのは厚労省でしょう。松田係長は、THCが提出した質問書に対し、行政文書開示請求に対する回答は法的義務があるので出したが、質問書に回答する法的義務は無いので回答しないとのことでした。質問書の内容は、厚労省が開示した文書についてのことなのにです。
薬物情報を見直す委員会に委員を推薦する件について、糸井専務理事は検討するともしないともコメントしないと回答しました。麻薬対策課松田係長もTHC提出の質問書に対し回答する法的義務はないから回答しないとのことでした。つまり、厚労省麻薬対策課も麻薬防止センターも、もう面倒くさいし、まともに回答できる言葉がないから無視しようという姿勢の表れでしょう。
薬物情報を見直す委員会のあり方について、また、現在公開されているダメ大麻情報のでたらめについて、麻薬防止センターと厚労省に提出する要望書と検証論文を準備中です。 要望書では、「ダメ。ゼッタイ。」ホームページの大麻情報については、適正化されるまで閉鎖するよう求めます。
麻薬防止センターと厚労省は回答しないかもしれません。回答がない場合は、訴えるつもりです。現在その準備を進めています。詳細についてはまた改めて報告します。
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