2016年4月28日(木)
オハイオ州ボーリング・グリーン: 『米国薬物・アルコール乱用ジャーナル』において公表された調査データによると、大麻使用者は、いわゆる『合成大麻』(JWH-018など、合成カンナビノイド受容体アゴニスト含有のハーブ製品)として市場に出回る商品に比べて、天然の大麻草に好意的な意見を持っているという。
ボーリング・グリーン大学の研究者らは、天然の大麻草と、いわゆる『合成』製品(K2やスパイスなど)の両方を使用したことがある186名の成人、および天然の大麻しか使用したことがない181名の成人を調査した。
報告によると、「天然の大麻および・または合成大麻を使用している被験者らは、大麻に対しては、合成カンナビノイドに比べ、良好な結果が出るという期待感をより強く持っており、合成カンナビノイドに対しては、大麻よりも悪い結果が出ると確信している」という。
合成ハーブ ユーザの最も多くが、大麻よりも手に入れやすいため、および・または薬物テストで大麻に陽性反応が出るのを避けるために合成ハーブを使用すると回答した。
この結果は、ユーザが合成の代替ハーブよりも天然の大麻を好み、合成ハーブに手を出す理由が薬物テストに陽性反応がほとんど出ない点であると報告された過去の研究結果に類似するもの。
合成カンナビノイドの発見者ジョン・ハフマン博士は、同薬物には、天然の大麻よりもはるかに高いリスクがあることを認めており、その需要を減らすためには大麻を合法化すべきだと考えている。
詳しい情報は、NORML副事務局長ポール・アルメンターノ(paul@norml.org)にお問い合わせください。この研究の全文 "Comparison of outcome expectancies for synthetic cannabinoids and botanical marijuana" は、The American Journal of Drug and Alcohol Abuse 誌に掲載されています。
Source: NORML NEWS
Study: Consumers Of Botanical Cannabis Hold Negative Impressions Of So-Called 'Synthetic' Marijuana
翻訳とコメント:なみ
『合成大麻』とは、いわゆる『脱法ハーブ』のことです。発見した科学者本人が「需要を減らすためには大麻を合法化すべき」と言っているように、大麻を禁止するばかりに合成品がはびこるわけで、さらに法的な対策を進めれば進めるほど、作る側はその抜け道を探るべく改変を加えて、そのリスクが増しているという現実があるわけですよね。そして、無知な人たちは、合成大麻も、大麻の産物としてその効果が大麻と共通するものだと誤解している。合成大麻、そりゃ印象悪いです。
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